疑惑と私1 ページ5
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練習終わり、俺達バレー部はお馴染みの坂ノ下商店へ向かっていた。
澤村「良いのか?スガ…奢ってもらって…」
スガ「何言ってんだよ!良いにきまってんだろ!」
まだ大地は申し訳無さそうに俺を見てくる。俺だって副キャプテンだし、何より皆が喜んでる姿を見ると嬉しくなるし……あくまで、俺かしたくて、やってることなんだけど…
澤村「本当すまない、俺の小遣いが少ないばかりに……」
大地…お前って奴は…
俺は苦笑いをし、皆の方へ視線を向けると、日向とか西谷とか田中あたりは跳び跳ねて喜んでいた。
ほんの少し遠くからでも、坂ノ下商店から溢れる光が見える。Aは、いつもみたいに漫画読みながらポテチ食べてるのかなぁ…
スガ「フフッ」
澤村「?」
日向「よし!俺が一番乗りだ!!!」
影山「あ!おい待て!!」
スガ「静かにしろよ〜」
いつもみたいに走ってく日向と影山。
けど、今日は何故か、直ぐに戻って来た。
西谷「…?んで戻って来たんだよ」
山口「どうしたの?居ないとか?」
それに首を振る二人。
一体どうしたんだろう…
影山「Aさんが!Aさんが!」
日向「Aさんが!……
こっ、告白されてました!!!!」
裏返った日向の言葉に皆が硬直する。
西谷「え?イヤイヤイヤ!ねーって!それだけはねーって!」
田中「なんてったってあのAだぞ!」
日向「でも!本当に告白されてたんですよ!」
日向の言葉に頷く影山。
その姿を見て、俺には、どうにも二人が嘘をついてるとは思えなかった。
縁下「まぁ、でも考えてみて下さいよ……あの人、性格はともかく、顔はかなり良い方なんじゃないですか?」
田中「た、たしかに……」
西谷「言われてみれば……」
月島「まぁ、顔【は】ですけどね…」
縁下の言う通り、確かに初めて会った時は、俺もかなり綺麗だと思った。
田中「とりあえず!皆で見てみようぜ!」
菅原「そうだな!」
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作者名:チヨ | 作成日時:2019年10月5日 21時