第2話 ページ2
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TH｢やほ！Aちゃんとサナちゃんだよね？？｣
苗字が近いサナと私は前後の席で、指定された場所に着いていると、突然これまた顔の整った男の子に話しかけられた。
『はい…』
SN｢あ、もしかしてキムテヒョン君？｣
TH｢正解！俺の名前知ってるなんてすごいね！｣
私も頭の中で同じことを思っていると、サナは｢学校内でイケメンだって有名だもん、｣と言った。
なるほど、それは頭に入ってくるわけだ。
TH｢えぇ〜Aちゃん達だって可愛いって有名だよ！｣
『イケメンは言うこともイケメンなんだ…』
TH｢やだなぁ本当の事なのに。｣
冗談を言ってるテヒョン君を軽く聞き流して、テヒョン君もきっとサナ目当てで話しかけてるんだなと考える。
TH｢あのね、俺Aちゃん達と仲良くなりたくて…｣
『どうして急に？』
TH｢それはね、グクが……｣
テヒョン君がグク、と言った時、テヒョンの頭が誰かによってはたかれた。
痛いと声を上げるテヒョンくんの後ろを見ると冷たい目をしているジョングクが立っていた。
TH｢何するんだよ！｣
JK｢そいつにそんなに関わらない方がいいよ。｣
『は…？』
JK｢…｣
注がれる凍てつくような視線に、テヒョン君も私もちゃんとした言葉を発することが出来なかった。
テヒョンくんの腕を引っ張って教室を出ていったジョングクに私は呆れと怒りがふつふつと湧いて止まなかった。
『な、何なのあいつ…』
SN｢これは思ったより難関ね…｣
『何が？なんの話ししてるの。』
SN｢同じクラスになったから私が仲を取り持とうと思ったけど難しそうって話。｣
『ありえない……ありえなさすぎる。
久しぶりに声かけられたと思ったらこんな仕打ち…！！』
1年ぶりに聞いたジョングクの声は声変わりをして低くなっていて、背も伸びていた。
最後に面と向かって見た時はもう少し小さかったような気がするけど、会わない間に随分と変化を遂げていた。
呆れと、怒り、それと不思議な感覚が私の心を取り巻いた。
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作者名：ほぷ子 | 作成日時：2021年8月7日 23時
