君は知らない 4【H×H】 (ページ19)

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私は一通り全部を見せた。
因みに死なないといけない所はヒソカが率先して手伝ってくれた。
自分で死にたくは無いため助かったが、終始ニヤニヤしてたのはとても頂けない、気色悪い。

「うわーこれはやりにくいね。」

「まあ、使えそうだし入れてもいいんじゃない。」

「…俺は認めないぜ、こんな訳分からん奴。」

見せた後の反応も皆様々だが、当初よりは反対派は少なくなった。
だが、新しく賛成した人は仕方ないという感じ。
彼らが警戒する理由は十二分に分かるが、こっちとしては仲良くしたい。
さて、ここからどうやって親睦を深めようか…。

「一回静かにしろ。」

クロロの一声で場が静まる。

「こいつとの契約のひとつでは、こいつは補助で正規の団員じゃない。戦闘は行わず、治癒、伝達、少量の輸送等を担当する。わかったな。」

その言葉にほぼ全員が大なり小なり快諾した。
一部無反応もいるが、もう声を上げてまで反対はしていない。
本当にこれから、どうやって仲良くしてこう…。
私は一歩前に出て大きく息を吸う。

「今後、宜しくお願いします!」
「宜しくね。」
「おう!!」

少し大きめの声で言った挨拶に数人が返してくれた。
良かった、挨拶してくれた人達であれば私から少しくらいなら話すことも出来そうだ。
私はホッとして少し気を緩める。

「団長!今日はこれのために集めたのか?」

ノブナガが、私を少しだけにらみながらそう言う。
私はその目線から目をそらす。

「そうだ、現物を見せた方が早いと思ったからな。」

現物って物のように扱うなよ。

「じゃあ、今回は仕事はねえのか。」

「ああ。」

何人かががっかりしたような表情を浮かべる。
私自身に非が無いとはいえ、ほんの少し申し訳なくなる。

「やってらんねぇー。……よし!!珍しく全員居ることだし酒盛りだ!やけ酒だ!」

ノブナガはそう大声で宣言した。