君は知らない 4【H×H】 (ページ17)

今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:38,641 hit

4-24 ページ17

ああ、ヒソカの方にとばっちりが行ってしまった。
どうしよう。

「静かにしろ、ヒソカが言ってることは本当のはずだ。どうせ後で調べればわかる。」

一度全員が静かになる。
私が狼狽えて居る間にクロロが納めてくれた。
良かった、ヒソカに迷惑をかけるのは防げそうだ。

「何でこんな弱そうなの口封じに殺さないね。」

「殺せるものなら殺してる。死なないんだ。」

「念なら奪えばいいね。団長ならこんなの力ずくで奪えるはずよ。」

それを失敗させて、此処に居るんだよなぁ。
本当に不死で良かったわ。
そうじゃなきゃ居れ無かったよ。

「奪ったさ、奪っても駄目だった。」

一度場が静まりかえる。
数秒後にフェイタンがイライラしながら口を開いた。

「何言うか、団長が殺らないなら私が殺るね。」

そう言って、フェイタンは傘から鋭い刀を抜き、此方を睨み付けてきた。
こいつの攻撃で死にたくない!絶対に太刀筋見えなくて痛いよ。
私は怯えて後退る。

「A、念を使うなよ、実演だ。…フェイタンやっていいぞ。」

いきなりか!?それも此方に許可を取れ!!と思った瞬間に首と胴が離れた。
ヒソカの攻撃で速い攻撃に慣れていたことと、来るぞと予測していたお陰で一応痛みは来なかった。
だが、これが不意打ちであれば間違いなく鋭い痛みに呻いていただろう。
攻撃の次元が違いすぎる。

「呆気なかたね。」

私の頭は地面に打ち付けられた後、いつも通り不快な音をたてて体が構築される。
…この音たたないように出来ないかな。
周りではざわめきと笑い声が聞こえる。
勿論笑い声はヒソカである、何がそんなに楽しいのだか。

「これでわかっただろ、殺すのは無理だ。」

「…どうなって。」

「おいおいそいつ人間か?」

「どういう原理かは俺も分かってない。多分人間だ。」

失敬な!人間だ!…異世界出身だが。
私はその言葉に思いっきり顔をしかめる。
その間に団員は色々な事を話始めた。
そして最終的には殆どの団員があれは何だとクロロに詰め寄った。