君は知らない 4【H×H】 (ページ11)

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クロロはさっき取り出した携帯を操作しイルミに掛けたようだ。
イルミは予想通り直ぐ電話に出た。

「ああ、イルミか。仕事じゃない……実はな、お前の弟子が俺の弟子に次は成るって……そうだよ、俺もだ。……わかった。変わる。」

携帯が差し出された。
うっひょ!クロロの私物だ!
私は恐る恐る携帯をとる。
畏れ多くて携帯から少し顔を離して持った。

「変わったよ、イルミ。」

「ヒソカの次は俺、俺の次はクロロ。お前もよくやるね。で、交代はいつがいいの?」

「あー、出来れば肉体操作が少しは形に成ってから。あと、完璧には交代じゃないからね。ヒソカの所みたいにちょくちょく行くからね。」

一応釘を指しておく。
そうでもしないと、免許皆伝としてもう教えてくれないとかありそう。

「いいよ、わかった。じゃ。」

「バイバーイ。」

ぶちっと電話が切られて、クロロに携帯を返す。

「で、どうして俺らの事を知っていた。そして、お前は何なんだ。言え。」

まあ、気になるよね、でも言うつもりは皆無。
原作知識は言っちゃうと後々で問題になる、不死の方も説明は出来ない。
ヨークシンの時、ウボォーギンが死んだように見せかけて、パクノダが死ぬような原作と同じ展開に持ち込みたいと思っている。
でもそのときに未来を知っているとなったら、何故助けなかったと言及されてしまうだろう。
だから、原作知識は言うべきではないのだ。
どう言い訳しよっかなぁ。

「不死に関しては私がわかることはそうであるという事実だけ。何で旅団の情報を知ってるかについては、私の故郷では簡単に知れたから。これ以上は今は言えん。」

嘘は言ってないぞ、嘘は。
いつもの私の手段、真実は言わないを使った。
正直嘘つくのが上手いとは言えないので毎回はぐらかすこととなっている。
きつい。
頭が良いからどっかで何か飛躍して勝手に誤解してくれないかなと切に願う。