君は知らない 3【H×H】

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「なあ、イルミ、一緒に遊びにいこう!!」

「はぁ? 俺、仕事あるんだけど。」

いきなり言った私の友人としての提案は即座に不機嫌な顔で却下された。
そうなると思ってたよ、畜生!
イルミはヒソカ以上に念の師匠という役割のみを果たす。
私の念の師匠をする以外はいっつも仕事に出ている、休んでいるところを殆ど見たことがない。
私はいつも各地のホテルでお留守番、勉強や念の修行を一人寂しくしている。
だからこそ１日位、友人としてイルミと一緒に普通に居ることが出来る日が欲しかった。
我が儘でも１日だけ欲しかった、折角のハンターの世界だからね。

「……今からシルバさんに聞いてよ!!」

その程度の言い分で引くわけねーよ。
面倒臭いと思われようと、こっちには契約があるんだ。
友人としての役割を果たしやがれ。


「なんで?」

「だって友達も契約の一部!!これも仕事!!」

「はぁ……。」

思惑通り、仕事に真面目なイルミは電話をし始めた。
これは多分いけるな。


「…いいってさ。スケジュール１日ずらすから明日ね。」

「やっりぃ!」

私は大きく拳を突き上げる。
イルミと何処かへ行く、普通じゃあり得ない機会だ。
休日さえまともに取ってない男が遊びに行ってくれるなんて、契約様様だ。

「何処か行きたいとこある?」

「ない。」

「じゃ、こっちで決めるぞ。」

そう言って私はここら辺で良さそうな場所を探すため部屋に引っ込んだ。

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