防弾のMGイルボンサラム 6

260 TH ページ12

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病院に向かう車内でマネヒョンが電話で話をつけてくれたおかげで

Aはすんなりと検査を受けることができた





検査の結果は、脳に異常はないが


身体的にも精神的にも

彼女には十分な休養が必要、との事だった





Aの働くSM側にもすぐに連絡を入れ、

彼女の一週間の入院が決定した





運良く空いていた個室の病室に移動しても、Aはまだ目を覚まさなかった





殴られた時に出来たであろう頭の傷は三針縫うほどの大怪我。


唇のはじに貼られたガーゼにはほんのり血が滲んでる





ボロボロな彼女をみているだけで

涙は枯れることを知らずに溢れてくる






TH「A...はやく目を覚ましてよ

俺の目を見て、俺の手を握り返して。


はやく、テヒョンオッパって呼んでよ...っ」






ぎゅっと彼女の手を握るけれど

反応はない。



僅かに聞こえる彼女の呼吸に

目を閉じて耳を澄ましてた






しばらくすると、医師と廊下で話してたマネヒョンが控えめに部屋のドアを開けた





mg「テヒョン、みんな来たみたいでさ..

下にいるって」


TH「ん...わかった」






ほんとはAの側を離れたくなかったけど

あんなに申し訳なさそうな顔したマネヒョンみると、行かなきゃって思った。




ヒョンと一緒に一階に降りて

カウンターでキョロキョロしてるジミンを見つけた。



その周りにはメンバーの姿。






なんだか安心した






JK「ヒョン！Aは！？」


JM「ちょ！ジョングギ声でかいって！！」


YG「お前もな、落ち着け」


mg「ったくどこに居ても目立つ奴らだな。病室行くんだから静かにしろ」






男8人ぞろぞろと病院内を歩くから、

看護師さん達にも不思議がられたけれど。




やっとたどり着いたAの病室。






TH「まだ寝てるかも」


NJ「みんな静かに...喋るなよ」


JH「なんか緊張する...」






そっと引き戸のドアを開けると


病室の窓から差し込む夕方の西陽が眩しかった





一瞬目が眩んだけど、

次に俺の視界に映ったのは





上体を起こし 窓の外を見つめるAだった







TH「A...っ」







嬉しくて

すぐにでも抱きしめたかった





けれど



こっちに顔を向けたAは






涙に濡れた目を見開いて


叫んだんだ







「来ないで...っ！」







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