防弾のMGイルボンサラム 5

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《Aちゃん、これお願い！》





《Aちゃんは仕事ができて凄く助かるわ》





《今日は打ち上げだよー！全員参加だから！！

もちろんAさんもね！俺のおごり！笑》








正直、新しい職場が

こんなに恵まれた環境だなんて



予想外すぎた






韓国に来た時からずっと

厳しく指導されてきた私からすると

気の抜けるような...安心できるような雰囲気





SMエンターテイメントで働き始めて

気が付けば二ヶ月




長いようで

あっという間の時間







この二ヶ月間、


防弾少年団の皆さんとは一度も会っていない







新しい職場の雰囲気



仲良くしてくれるスタッフさん達や

アイドルの皆さんと過ごす時間



どれも貴重で素晴らしい時間だった



だけど








本当は寂しくて





あの頃の皆んなに申し訳なくて







テヒョンオッパに会いたくて




何度も何度も泣いた







こんな嘘つきでどうしようもない私の事なんか


はやく忘れてほしい気持ちと



どこかで私を探してくれているんじゃないかと


都合の良い微かな期待に




心臓が潰れてしまいそう






今すぐ会いに行って


強く抱きしめてほしいなんて





今の私にそんな権利ないから。





私はただ、


自分の仕事をまっとうするだけ。



仕事をしている間は


他に何も考えなくて済むから。






彼らのことも、思い出さなくて済むから






BK「Aー！今の見てた？」


DO「うるさい、大きな声出さないで」


CY「喉乾いた〜、セフナ 飲み物買ってこいよ」


SE「...ッチ」


CY「ごめん自分で買ってくる」


KA「...A、どうしたの？」





いきなり目の前に現れた

端正な顔





「...え、？ごめんなさい、聞いてませんでした」





その綺麗な顔が


悲しそうに歪む





KA「...俺に言えない？」



「なんでもないですよ、カイさん」





たまたま時間ができて。


遊びに来てみたエクソさんのレッスン。




カイさんはエクソさんの中でも一番私のことを気にかけてくれる





KA「...」





だから 私の小さな変化にすぐに気がつく。



私の隣に座り込んだカイさんは

持参のタオルで額の汗を拭う





KA「...悲しそうな顔しないで。

俺らがいるでしょ、、？」


「ふふ...そうですよね、ありがとうございます」







ほんと、素敵な人たちに出会ったなあ






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