俺じゃない。【 桃 】

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『まず、これを見てください』

そう言い、スマートフォンの画面を見せる。

紫「これって...」

『そうです。智海くんの昨日の行動履歴です』

そこには、智海くんが行った場所、時間などが書かれている。

『智海くんは、午前中ずっと家にいます。編集でもしてたのでしょう。それから昼ごはんを食べた後、ジムに一時間程行っています。そして帰ってきて少し経ってからスーパーマーケットに買い物に行っています。』

純「その帰り道に女の子を見つけたって訳やな」

『多分そういうことだと思います。いつも夕飯は智海くんが作ってくれているので』

鼓「事件が起こった時間が分かれば、さとみくんがやってない事が分かると思うんだよね」

瑠「確かにこれは立派な証拠になりますね」

それを聞き、GPS付けていてを良かったと安堵する。

莉「GPSってお互い付けてるの？」

莉犬さんにそう質問される。

『はい。何かあった時のためにお互い付けておこうってなったので』

鼓「何かあった時のため....か」

ころんさんの声に部屋の空気が重くなる。

沈黙が続いていると、突然ななもりさんが声を出す。

紫「落ち込んでても何も始まらないし、俺たちから報告していいかな」

全「うん/はい」

皆が返事をしたのを聞くと、ななもりさんは話し始めた。

紫「俺とジェルくんは現場の近くにある防犯カメラを見せてもらいに行ったんだ＿」

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