俺じゃない。【 桃 】

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『どうぞ。お口に合うか分からないですけど･･･』


そう言って私は皆さんの前にコーヒーカップを置く。


莉「いい匂い！」

瑠「おいしそうです！」

『お好みでお砂糖とミルク足してくださいね』


口々にお礼を言ってメンバーの皆さんはコーヒーを飲み始めた。


鼓「やっぱAちゃんのコーヒー美味しいわ」

純「さとみ、いっつもこんなコーヒー飲んでたんか･･･ズルいわぁ」

紫「さとちゃんこういうのこだわり強そうだしね〜」


それから皆で楽しく10分ちょっと話していた。


紫「それじゃあそろそろ本題に入ろうか。」


ななもりさんがそう言うと、一瞬で場が静かになる。


紫「まず、俺とジェルくんが担当した国のトップについてだけど･･･単刀直入に言うと調べきれなかった。」

純「総理大臣以外にも変な噂がある人たちとか過去に問題を起こしたことがある人たちを調べたんやけど、絞りきれんかったんや。」


紫「多分だけど、総理大臣が直接的に関わっていることはないと思うんだ。」


申し訳なさそうに言うななもりさんとジェルさん。


でも、絞りきれないのも当然だろう。


なぜなら、









犯人は国のトップではないからだ。

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