俺じゃない。【 桃 】

私の家で ページ37

あれから小川さんと別れて、ころんさんと共に帰宅した。


本当ならこの後はメンバーの皆さんに私たちの家に集まっていただいて、会議をする予定だった。


でも、小川さんに聞いた事実が衝撃的過ぎて私もころんさんも会議できるほどの精神状態でなかったのだ。


そのことを伝えたら、メンバーの皆さんは快く了承してくださった。


会議は明日に延期して貰い、今日はころんさんに泊まっていただくことにした。


『衝撃的…でしたね…』

鼓「ね。想像通りっちゃ想像通りではあったけど…やっぱり衝撃的だったね」


ころんさんとさっきの小川さんが話してくれたことについて話す。


あまりにも酷い事件の内容。


そんな事件に私の彼氏が関わっているなんて、思いもしなかった。


そんなしんみりとした空気が流れていると、


“ぐぅぅぅぅ”


とお腹の音が鳴った。


鼓「あ…ごめん…」

『ふふっ大丈夫ですよ。今日まだお昼食べてないですもんね。もう3：00過ぎなのでパンケーキとかでいいですか？』

鼓「いいの？！食べたい！」

『それじゃあ作りますね』

鼓「ありがとぉ〜」

『いえいえ！』


そんな会話をしながら、ふと思い出す。


さとみくんと一緒の時もころんさんこんな会話してたな、と。


懐かしさに浸りながら、私はパンケーキを作った。

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