俺じゃない。【 桃 】

警察官からの話 ページ35

警「お待たせしました」


しばらくすると、先ほどの警察官が私服に着替えてやってきた。


警「ここから少し離れたところに僕の行きつけのカフェがあるので、そこまでタクシーで移動しましょう」


そう言って、警察官は私たちをタクシーの方へと案内した。


『…ころんさん。タクシー乗っても大丈夫なんですかね？』

鼓「わかんない。でも、一回信頼してみようと思うよ」

『そうですよね。わかりました』


不安になりつつも、信頼してタクシーに乗り込む。


タクシーの中では特に何も起こらず、15分ほどで警察官の行きつけのカフェの近くに到着した。


警「代金は僕が払いますので」


警察官がタクシー代を払ってくださり、カフェの中へと案内された。


店員「いらっしゃいませ〜…って小川さん！」

小川「いつもの所でいいですか？」

店員「かしこまりました！ご案内いたしますね」


この警察官は小川さんと言うのか…

見た感じだと本当に常連さんなのだろう。

信頼しても平気なのかな。


店員「どうぞ！こちらです！」


店員さんの後をついて行ってみると、そこは普段お客さんが入っているところとは少し違う、個室に近いところだった。


『あの、ここって…？』

店員「ああ、ここは常連とそのお連れ様のお客様のみがご利用できる場所です」

鼓「そうなんですね」


素敵なところだな。

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