お前らほんとに甘々だよな【青】

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＊ sideA



『ん･･･』



あれ･･･ここどこ？


周りを見回してみると、白い天井にカーテン、大きめのベンチのような椅子。


あ･･･私、倒れたんだっけ。


今、何時だ？


時計を見ようと手を動かそうとすると、何か温かいものに包まれていることに気づく。



『ん･･･？って･･･ころ、ん？』



少し起き上がって見てみると、私の手を握りながら眠っているあいつの姿があった。


ずっと居てくれたの、かな。


すやすやと眠るあいつの顔を見ると、泣いた後がある。


心配、かけちゃったよね。



『ごめんね。ころん』



片手で頭を撫でると、気持ちよさそうな表情をする。


撫でる時にまくれた毛布を直そうとしてふと気づいた。



『パーカー･･･ころんの？』



私のお腹にパーカーがかかっているのだ。


もしかして･･･生理だからかな。


あいつなりに気遣ってくれたんだろう。



こ「んん〜･･･」



そんなことを考えていると、あいつが目を覚ました。


私の顔を見ると、慌てた様子で私に毛布をかけ直し“ちゃんと寝て！”と寝転がるように催促してくる。



『もう大丈夫だって』

こ「･･･ほんとに？Aの大丈夫は信用出来ないもん」

『なにそれw私信用されてないの？』

こ「･･･だって倒れてんじゃん」

『そこ触れちゃダメ。ほら、ころんここおいでよ。床じゃ足痛いでしょ』



私は起き上がってソファに座り、ポンポンと隣を叩く。


“はぐらかすなし･･･”と呟きながらも、素直に隣にころんは座った。



『あ、パーカーありがと。返すね』

こ「いいよ、体冷やすといけないし。」



差し出したパーカーをパサッと広げて、私の肩にかけながらそう言うころん。



こ「ほんとに体調悪くないの･･･？我慢してたりしないよね？」

『してないって。強いて言うなら･･･』



“何･･･？”と不安そうに聞いてくるころんの肩に頭をちょこんと乗せて、言う。



『ちょっと･･･寂しい』

こ「へっ･･･？」

『ころんが近くに居てくれないと、落ち着かない･･･』



生理中はやっぱり人肌が恋しくなる。


そう思っていると、ころんが肩を組んで私の右肩をキュッと掴んでくっついてきた。



こ「Aの気が済むまでずっといるよ。お昼休みまで一緒にお喋りしよ？」

『ありがと･･･って、授業大丈夫なの？』

こ「るぅとくんにノート見せて貰う」

『そっか』



幸せ、だな。



女の子の日 END─



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