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ハッキリ言って言葉で表せないくらい凄かった。


どんな人が来るんだろうと内心構えながら迎えた講師は女。しかも線の細い普通の女性。いわゆる美人の部類に入るだろうその顔からも銃を持つのは想像できない。

だから少しなめていた。



「……五発中五発、ど真ん中」


彼女が当てて見せた的を見て呟く。

一回撃ってみるから、と大人しくその狙撃を見ていたのだが、彼女は重たいであろう銃を両手でしっかりと持ち、立ったまま標的を合わせた。つまり立射だ。

そして迷いなどなく引き金を引き、的に当てて見せる。一発撃てばすぐに二発目、三発目。この時ばかりは瞬きを惜しんだ。


「__こんなもんか」


さも同然のように彼女は言う。


アメリカ仕込みだから?違う。経験があるから?それもあるだろうけれど、違う。



__才能があるんだ。






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作者名:*MIYO* | 作成日時:2017年2月6日 15時

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