銀の弾丸、その師匠【名探偵コナン】 (ページ5)

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日本に到着したAは送迎の車で用意すると言われていた白いRX-７を探す。日本の車に疎い連れたちがキョロキョロと見渡していると、先頭に立っていた彼女が何かをみつけて大きく手を振った。

『見つけたの？』

『きっとあれじゃない？』

エンジン音をたてながら彼らの前に止まった車。

運転席から出てきた男はA達を見て笑みを浮かべる。

「公安警察の降谷と言います」

「初めまして。沖矢Aです」

「彼らは私の連れでして」と二人を紹介させ、降谷に促されるままAは助手席に座らせてもらった。

日本に射撃の講習と言ったが、自分たちがFBIだという事は一切教えていない。そのためFBIに関わる物はすべてアメリカに置いてきた。ある意味の潜入である。

「アメリカから本場仕込みの講師が来ると聞きましたが……まさか女性だったとは」

「意外とできるものですよ」

挑発染みた彼の言葉にAは臆ともせず返す。降谷は会話の主導権を握れないことに少しの苛立ちを覚えるが、笑顔で隠した。

そしてこの苛立ちと挑発が無駄だったことに、のちに気づくのである。

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