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簡単に人に従ったりするかよ。 ページ9

「うぅん、







 状況説明お願い、ジン」









ぴきぃっ。







額に青筋が入る。







ジンがこんなに表情を動かすなんて…。









ホント、カルアには特別なのかしら。








「…キール奪還作戦に参加しろと言ったんだ。








 状況もクソもねえよ」








「あたしはねっ、









 あのキール様がどーして捕まったのか!








 それが訊きたいんだってば」








キール様、ねえ。








「黙ってろ、てめえは。







 とにかく作戦に加わればそれでいい」









すると、珍しくカルアは真面目な顔をして、







ジンをまっすぐ見つめた。








「___何か勘違いしてない?









 ジン。」







ワントーン低い声。







醸し出す雰囲気は、さっきまでのカルアとは、








全くの別物。







目をまっすぐに見つめ、押し黙る。









それだけで、人が違うように見えた。









女優のこの私が_______









「あたしがやってきた仕事に、共通していたことは?







 <経緯、目的、共にはっきりしているケース>だよね?








 あたしにはあたしなりに、信念があんのよ。








 虚無主義者装ってんけどねえ、









 勘違いしてんじゃないの、ジン。









 __________あたしは人に簡単に従ったりしない」








目の奥に、









鈍く鋭く、輝く光が見えた。

人変わり___。→←聴かれてるし。



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作者名:月華 | 作成日時:2016年10月19日 18時

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