チョコレートの魔法 ページ38
「2人が気づいてないだけで、両想いだったんだけどね?
見てるだけで本当、苛つく位もどかしくてさ」
…。
「けどねー、先週辺りからね、なぁんか様子が変って言うか、
そんなだったから蘭と問い詰めてみたのよ!」
…で?
「そしたら、やあっと付き合い始めたんだって吐いたって訳!」
…けど、それが何の関係が…?
「紗耶香は引っ込み思案だし、葉月君は意味の分かんない所で
臆病になるし、どうしたんだろーって思ったらさ」
園子がそれを引き継いだ。
「何と紗耶香から告ったらしーのよ!
んで凄いわねー、何て話してたらさ、[チョコレートのお陰なの]、て言いだしたの」
…チョコレートの?
「そんなに美味しいチョコだったの?」
俺がそう訊くと、園子は「まぁ美味しかったらしいよ」と笑う。
「けど、最近後輩で葉月君と一緒によくいる女子がいたらしいの」
…確かに悩むわな。
「その時に、その店に行ったらしいのよ!
噂を聞いてね」
「そしたらさ、中に女の人がいたらしくって」
…女の人?
「その店の主人…ショコラティエだと名乗ったらしいの」
店…店、開いてんのか?
「どんなチョコレートが欲しいのか、って」
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作者名:月華 | 作成日時:2016年10月19日 18時