第33話 休息 ページ33
「なに、泣いてるのさ。」
ドアの前に座るAちゃんは
薄らと目に涙が溜まっていた。
その涙が月明かりを反射して
キラキラしている。
「だっ……だって……」
俺も泣きそうだった。
恋人だけど両思いだと確かめる合った
事は一度もなかったから。
今、初めて通じあったから。
なんで、自分ばっかり好きなんだろうって
ずっと辛かったから。
よく考えれば、Aちゃんの方がだろう。
思い返せば、
俺はAちゃんに思いを伝えた事は
1度たりともなかった。
俺がどれだけAちゃんからの
告白を頼りに思いを募らせたか……
それが、Aちゃんにはなかった。
俺が作ってあげられなかった事には
なんとも自分の無力さを感じた。
そして、それは昔も今も変わらないらしい。
Aちゃんがすっと猫のように
立ち上がって
俺の元までおぼつかない足取りで歩いてくる。
いつだって歩み寄ってくれるの役は
Aちゃんに任せっきりだ。
俺もAちゃんの元へ歩く。
早く、早く……
気持ちばっかり早まって
足は全然動かない。
ホント、どうかしてる。
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沖槻(プロフ) - みぃさんさん» ありがとうございます!! 私も愛着が湧いてしまって…次回作も頑張ります!! (2016年12月17日 22時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - この夢主ちゃんと及川さん、大好きです。ほんとに可愛い二人ですよね。次回作も楽しみです。 (2016年12月17日 14時) (レス) id: 7606bf5237 (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - うぇいさん» 最後そこで終わるんだ!!って感じでしたよね!!ツッキー…いい顔してましたね!!今後にも期待(´∇`) (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - メガネコ@暇人さん» もう、マンガの時点でヤバイとは思ってたけどもう、もう……改めて惚れる。コメントありがとうございます! (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - 最終回すごくよかったですよね!!ツッキーーー!!!!!! (2016年12月11日 16時) (レス) id: 99da9cfb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖槻 x他1人 | 作成日時:2016年11月26日 22時