第28話 光源 ページ28
机に手を当てながら
図書室のカウンタのまで歩き
時計に目を向ける。
今は月明かりが唯一の光源だ。
いや、月は太陽の光を反射しているだけ
だから正確に言えば違うのだけども……
時計の針はもう8時を指していた。
いや、ありえなくない!?
とりあえず、ここを出なくては……
ドアまですりすりとスクバを抱きしめながら
歩きそっとドアを開ける。
どうやら、
私は神様に恵まれていないらしい。
聞こえたのはガタッと
行き場をなくしたドアの無機質な音だけ。
要するに、ドアが開かない。
いや、普通に考えればありえない。
教員は最後に学校に出る前に学校中を見回りしてから教室ごとに鍵をかけるから
こんな事はあるはずが無い。
そう、鍵は閉まっていないのだ。
じゃないと“ドアが開かない”なんて
遠回しな言い方はしないよ。
前々から図書室のドアは立て付けが悪いのか
開けるのには力がいるし
しっかりドアを閉めてしまえば
もう、開かないくらいだった。
きっと、誰かがぴったりと
ドアを閉めて閉まったのだろう。
まだ先生が残っている事にかけて
ドアを叩く。
｢すいませ〜ん!!｣
そういえば図書室の隣に校長室を挟んで
職員室が隣接している。
窓から除けば職員室の明かりが見え……
なかった。
そういえば……そういえば……
人間って危機的状況に陥ると
記憶を辿るのが早くなるな……
と哲学的に考えたり。
うちの学校の教員は抜けているのか何なのか
色々と不祥事を起こすことがしばしばある。
小さな事ばかりで、
大事になったのはこの前のぼや騒ぎ位。
私も言えた立ちじゃないが。
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沖槻(プロフ) - みぃさんさん» ありがとうございます!! 私も愛着が湧いてしまって…次回作も頑張ります!! (2016年12月17日 22時) (
レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - この夢主ちゃんと及川さん、大好きです。ほんとに可愛い二人ですよね。次回作も楽しみです。 (2016年12月17日 14時) (レス) id: 7606bf5237 (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - うぇいさん» 最後そこで終わるんだ!!って感じでしたよね!!ツッキー…いい顔してましたね!!今後にも期待(´∇｀) (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - メガネコ@暇人さん» もう、マンガの時点でヤバイとは思ってたけどもう、もう……改めて惚れる。コメントありがとうございます！ (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - 最終回すごくよかったですよね！！ツッキーーー！！！！！！ (2016年12月11日 16時) (レス) id: 99da9cfb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖槻 x他1人 | 作成日時：2016年11月26日 22時
