嫉妬と理性【及川徹】

第27話 電池 ページ27

第10章 一時停止 Aside


｢………んっ｣

ガタッ

｢っ………いったぁー!!｣


寝苦しくて寝返りを打ったのだろう。

で、椅子に座って寝ていたらしく
机から頭から落ちて全身を打った。




｢痛い……｣



自業自得。 その通りだ。



てか、今何時!?


寝てたからって一部記憶喪失になって
“ここは何処?”なんて事にはならない。



｢携帯……携帯……｣



当たりはすっかり真っ暗で
全然周りが見えなかった。

ホント、今何時だよ。



スクバの中を手探りで探していくうちに
目が慣れてきて何となくだが
周りが見えてくる。



｢あった、あった。｣



それでも完全に見える訳では無いので
時間を見るのはもちろん
ライトとして使いたいと思ったのだ。



ポチッとボタンを押して光を求める。



｢あれっ｣



ボタンを押してそこに現れたのは
黒い画面に電池マークに少量の赤色が
ついた画面。



｢ヤバっ……充電もうないじゃん。｣



そういえば昼の時点でほとんど
電池なかったな……っと不意に思い出す。

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