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第26話 男心 ページ26

周りに人がいなくなって
俺と国見ちゃんの周りの時間だけが
止まってるみたいだ。



「なんで、行かないんですか?
俺が言うことじゃないし後々これ言ったことを
Aに怒られるかもしれないけど、

このままじゃ拉致があかないので
言わせてください。」



「…………」




「Aは及川さんが思っている以上に
きっと、及川さんの事が好きです。

そんな気持ちを踏みにじるような行為、
やめたらどうですか?」



「何言ってるの国見ちゃん〜」



ヘラヘラ言う他なかった。



「ここから先は俺が言うことじゃないです。
他人が軽々しく言っちゃいけないと思うので
2人の関係は2人で決めてください。

別に俺はどうなってもいいです。

でも、Aが……我慢して我慢して
及川さんに傷つけられ続けるなら
俺はもう及川さんにはついて行きません。」



“俺がA”を奪うと言わない当たりが
国見ちゃんらしい。
本当に本人にその気持ちがないのかも知れないが。


今度ばかりはヘラヘラ対応出来なかった。


なんでって、国見ちゃんが
今まで見たことの無いくらい
真面目で冷淡な目をしていたから。


結局どうなのだろう。
国見ちゃんはAちゃんが好きなのだろうか。


そう思ってしまうのは
俺がAちゃんに心底惚れていて
自分事じゃないのに
自惚れてしまっているからだろうか。



一旦落ち着くため深呼吸。




「ホンっト、国見ちゃんには適わないな〜」



あえてヘラヘラ笑いながら言う。
これも俺の強がり。
先輩が後輩に見せる仮初の余裕。


「夕ご飯はまた今度ね」


そんな、強がりも国見ちゃんは
見透かしていそうだ。




ウインクして踵を返して学校まで走る。





どれ位Aちゃんは待っているのだろう。

まだ、待ってくれているだろうか。


頭では、もうこんな時間。
まだ学校にいる可能性なんて
すごく低いと分かっているけど
そんなのお構い無しに全力で走る。





待っててね。

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設定タグ:ハイキュー , HQ , 及川徹   
作品ジャンル:恋愛
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沖槻(プロフ) - みぃさんさん» ありがとうございます!! 私も愛着が湧いてしまって…次回作も頑張ります!! (2016年12月17日 22時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - この夢主ちゃんと及川さん、大好きです。ほんとに可愛い二人ですよね。次回作も楽しみです。 (2016年12月17日 14時) (レス) id: 7606bf5237 (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - うぇいさん» 最後そこで終わるんだ!!って感じでしたよね!!ツッキー…いい顔してましたね!!今後にも期待(´∇`) (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - メガネコ@暇人さん» もう、マンガの時点でヤバイとは思ってたけどもう、もう……改めて惚れる。コメントありがとうございます! (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - 最終回すごくよかったですよね!!ツッキーーー!!!!!! (2016年12月11日 16時) (レス) id: 99da9cfb9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖槻 x他1人 | 作成日時:2016年11月26日 22時

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