第16話 夕日 ページ16
｢2人って付き合ってるんですか?｣
っと。
あまりにも唐突過ぎるその言葉に
俺もAちゃんもぽっかりと口を開け
なにも言えなかった。
でも、先にAちゃんが激怒した。
｢な……何言ってるの!?
及川さんとはそんなんじゃない!!｣
元々おとなし性格のAちゃんが
声を荒らげたのを見たのは初めてだった。
｢ふーん。 ならいいんすけど。｣
と、爆弾発言だけ残して
そそくさと帰路へとつく男の子。
あの男の子は国見ちゃんだっただろうか。
あの時はAちゃんしか見えてなくて
そこまで覚えていない。
その時点で今思えばかなり気になっていた
存在ではあったのだろう。
男の子の背中はあっという間に
見えなくなって
Aちゃんと俺ふたりきり。
｢……私達、そんなんじゃないんですけどね｣
｢……だよね｣
Aちゃんは目を細めて
夕焼けて綺麗なグラデーションがかかった
開いた窓の外を眺めていた。
｢……きれいですね｣
話を逸らすためかそう呟いた。
でも、俺は窓の外よりもその横顔を見てしまう。
さらさら髪が風になびいて、
香水ではないだろうが
桃みたいな香りが俺の鼻に届く。
なんだかやましいことを
しているような気がしてきて
慌てて顔を逸らす。
｢よかったら、一緒に帰りません?｣
Aちゃんはこっちを向いて、
照れくさそうにそう言った。
こっちもまた、爆弾発言だ。
俺の心臓が、どくんと大きく高鳴る。
急に鼓動が早くなって
顔に血が上がってきて、頬も熱い。
Aちゃんに見つめられてるのが
急に恥ずかしくなって、
体ごと反対側を向いてしまう。
女子慣れはしているはずなのにどうして……
Aちゃんの顔を横目で覗きみると
やっぱり少し頬が赤かった………
ように見えたのは、気のせいだろうか。
｢……そうしようか。｣
たぶん。
俺はこの日、恋に落ちたのだと思う。
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沖槻(プロフ) - みぃさんさん» ありがとうございます!! 私も愛着が湧いてしまって…次回作も頑張ります!! (2016年12月17日 22時) (
レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - この夢主ちゃんと及川さん、大好きです。ほんとに可愛い二人ですよね。次回作も楽しみです。 (2016年12月17日 14時) (レス) id: 7606bf5237 (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - うぇいさん» 最後そこで終わるんだ!!って感じでしたよね!!ツッキー…いい顔してましたね!!今後にも期待(´∇｀) (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
沖槻(プロフ) - メガネコ@暇人さん» もう、マンガの時点でヤバイとは思ってたけどもう、もう……改めて惚れる。コメントありがとうございます！ (2016年12月11日 16時) (レス) id: a9993c5dba (このIDを非表示/違反報告)
うぇい - 最終回すごくよかったですよね！！ツッキーーー！！！！！！ (2016年12月11日 16時) (レス) id: 99da9cfb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖槻 x他1人 | 作成日時：2016年11月26日 22時
