検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:7,546 hit

目ん玉だらけ ページ4

気色悪い。



これが初めて幕府の大人を見た時の沖田の気持ちだった。



青年にして圧倒的な強さと、判断力を持っていた沖田。



もちろん幕府の期待の眼差しに、妬みの視線、嘲笑いのネトリとした視線。



本当に心の底から、気持ち悪いと思ったのだ。



近藤さんは勿論、期待の眼差しを向けられる事はあるけど、



優しい大人の眼差しだった。



土方だって、大人としての優しくも厳しい、そんな眼差しだった。



でも、、、こんなに気持ち悪いのは、初めてでさあ、、、、。



そう、思ったのだ。



嫌いだった。気持ち悪かった。怖かった。



そんな汚い大人の視線が、大嫌いだったのだ。



思春期だったからなのかも知れないが、幕府と言う大人が嫌いだった。



将軍様は良い人だった。でも違う。


明らかに、自分が楽しいなら、自分が助かるのなら「我先に」なんて大人が、



沖田には化け物に見えてしまったのだった。



今このコナンの世界にいる沖田と何が関係あるのか、と思うかも知れない。



まあ、大いに関係してる訳では無いが、一つ言える事があるのだ。



沖田は幼少期の時も「大人が嫌いだった」と言う事だ。



何があっても、沖田は嫌いだったのだ。



「大人」と言う生き物が。



近藤や土方、坂田のような大人は好感度は高かったが、



好き、と言う訳では無い。



「仲間」であり「大人」とは思って無かったからだ。



自分と同じ「侍」の「魂」を持つ、「仲間」。



、、幼少期の沖田は自分が嫌う「大人」になるのを大層嫌がった。



絶望したのだ。自分が「大人」にいずれかなってしまうと言う事実を、受け入れられなかった。



神頼みでもなんでも良い。


大人になりたく無い。


幼きながらに沖田はそう願ったのだ。



姉が大人になるのも構わない。姉はきっとあんな大人にはならないから。



でも、もし、「自分」が、そんな「大人」なったら、、、、?



そんな不安が、恐怖が幼き沖田を襲った。



嗚呼、神様。なんでも良いよ。どんな事もするから、




「大人にさせないでくだせえ」



そう心から言った。








既に沖田は幼少期にこんなことをしていたなんて、沖田自身も覚えていないだろう。




まあ沖田が幼少期、心に何かしらの闇を抱えていたのは確かなのだ。



、、それが沖田の身に何をもたらすのかは、神のみぞ知る事である。

栗色少年と葉桜→←この世界での強さのレベル


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花陰陽 - 更新しましたー (2021年10月14日 9時) (レス) id: d595e6effd (このIDを非表示/違反報告)
花陰陽 - おやすみなさい (2021年10月13日 21時) (レス) @page17 id: d595e6effd (このIDを非表示/違反報告)
花陰陽 - 更新遅くなりました!すみません、、。 (2021年10月13日 21時) (レス) @page17 id: d595e6effd (このIDを非表示/違反報告)
花陰陽(プロフ) - 久しぶりに更新しました!遅くなってすみません、、。 (2021年7月11日 9時) (レス) id: d595e6effd (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 夢見月さん» www (2021年6月2日 6時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花陰陽 x他1人 | 作成日時:2021年4月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。