52、狂気は人を歪ませた。 ページ4
「ねぇ、Aさん♡永遠に私のものになってくれますよね?んふ、動かないで。痛い思いはさせたくないですから…。」
包丁を私に向けて、りなが私の方へ向かってくる。
『何を言っている?私はお前のモノになんてならない!!』
「Aさんは本当に悪い子…♡私の言うことなんて聞いてくれないし、きっと、いくら言っても私のものにはなってくれません…。なら…力づくで私のものにしちゃえばいいんですよね♡あぁ、心配しないでください、殺しはしませんから…ちょっと足首を切って、歩けないように、もう私から逃げられないようにするだけですから♡安心してください…私が一生、貴女の面倒を見てあげます♡あぁ♡素晴らしいと思いません!?Aさんのすべてを、私が一生管理するんですよ…♡Aさんのすべてを私のものにできる、素晴らしい案ですよね!!あぁ、早く私のものにしたい…ほら、逃げないでください、Aさん。貴女がどうしても逃げるようなら、この虫けら、本当に殺しちゃいますよ…?」
狂っている…。本当に、狂った女だ。だが、私は逃げられない。
なぜならおそ松くんがいるから。
私のせいで、彼を死なせるわけにはいかない。
私の足を切りたいのなら好きにすればいい。
そんなことをしたところで、私は永遠に手に入らない。
私の心は捨てられても尚、あいつの元にあるから。
狂った女の笑顔はその可愛らしい顔からは考えられないほど恐ろしく歪んでいた。
その顔が私のすぐ傍まで迫ったとき、
「…っやめ、ろ!!」
おそ松くんの声がした。
おそ松くんはりなを私から引き離すように引っ張った。
どれだけ弱っていても男の力には敵わなかったようで、りなは後ろに倒れた。
「痛い!!何てことするの!!虫の分際でまだ私とAさんの邪魔をするの!?いい加減にしてよ!!」
りなは私と接するときとは全く違う態度でおそ松くんに怒鳴り散らす。
「これで…も、俺は…亜香里ちゃん…の、未来、の夫な、んでね。」
息も絶え絶えのおそ松くんは途切れ途切れにそう言って私を守るかのように
手を広げて私の前から離れようとしない。
「はぁ!?それもアンタが勝手にそう思ってるだけで、Aさんは嫌がってるじゃない!!バカなこといわないで!!」
おそ松くんの言葉にりながさらに怒り、包丁でおそ松くんを切りつけた。
53、ヒーローにはもう少し早く来てほしい。→←51、狂った女は不敵に笑う。
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キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» はい!早速書かせていただきました…!いろいろ書きすぎておろそかになってしまっていたところもあったので、やる気になれるいいチャンスでした!ありがとうございます! (2022年11月30日 21時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - いえ、怒ってませんよ。 (2022年11月30日 20時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» すみません、チョロ松の番外編はこれからなんです…!お待たせしてしまって申し訳ございません!なるべく早く書けるように頑張ります…! (2022年11月30日 16時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - チョロ松 番外編はないんですか? (2022年11月30日 16時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - ありがとうございます!嬉しいです!感謝してます。楽しみに待ってますね。 (2022年10月6日 16時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時:2022年9月19日 16時