67、笑い合う二人は幸せいっぱい。 ページ19
「あ、え?」
おそ松くんはしばらくぽかんとしていたが
言葉の意味を理解するとみるみると赤くなっていった。
「…それはズルいって。」
おそ松くんはぽつりとそう呟くとぎゅうっと私を強く抱きしめた。
『…急にどうした?』
「それはこっちのセリフだっつの。なんでそんな可愛いこと急にするかなぁ。そういうのは男から…。」
『男も女も関係ないだろ。嫌ならお前も言えばいいだろ。』
おそ松くんは何かを決心したように息を吐くと、
私のおでこにキスをした。
「俺も愛してるよ、Aちゃん。あー、なにこれ、超恥ずかしーんだけど。」
そんなおそ松くんが可愛く見えてしまう私はかなりおかしいのかもしれない。
でも、可愛いものは仕方がない。
『よしよし。よくできました。』
私はそう言っておそ松くんの頭を撫でた。
「あーもー…なんでAちゃんはそんな堂々としてんの?恥ずかしいの俺だけ?」
『私は恥ずかしさより可愛いという気持ちが勝っているだけだ。』
「なんだよそれ…。」
嬉しくて、幸せで、
どうしようもなく、愛おしくて。
私がこんなに幸せ者でいいのかと思う。
でも、幸せそうに笑っているおそ松くんを見ると、
そんなこと、どうだってよくなる。
私が、おそ松くんを幸せにすることができるのなら、それでいいと。
そう思う。
『おそ松くん。』
「ん?なに?」
『私から逃げられると思うなよ。ちゃんと責任取って最期まで面倒見ろよ。』
「わかってるって。俺もAちゃんのこと離さないから、覚悟しとけよ〜。あ、でも俺は面倒見るより見てほしいかな〜。」
『じゃあお前の面倒見てやるからお前も私の面倒見ろ。』
「え?なんかややこしくなってきた。」
そんな会話をして、私達は笑い合った。
いろいろな出来事があった。
今思えばそれは
こうやって二人で笑い合うためにあったことなのかもしれない
なんて、都合が良すぎるな。
でも、本当に、
おそ松くんに出会えてよかったと
心から思っている。
私は空気人間。
けど、もう一人じゃない。
私の隣には、一緒に笑い合ってくれる人がいる。
それがどんなに幸せなことなのか、
私はよく知っている。
私は、本当に幸せ者だ。
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キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» はい!早速書かせていただきました…!いろいろ書きすぎておろそかになってしまっていたところもあったので、やる気になれるいいチャンスでした!ありがとうございます! (2022年11月30日 21時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - いえ、怒ってませんよ。 (2022年11月30日 20時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - rainbow204649さん» すみません、チョロ松の番外編はこれからなんです…!お待たせしてしまって申し訳ございません!なるべく早く書けるように頑張ります…! (2022年11月30日 16時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - チョロ松 番外編はないんですか? (2022年11月30日 16時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - ありがとうございます!嬉しいです!感謝してます。楽しみに待ってますね。 (2022年10月6日 16時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キル坊 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時:2022年9月19日 16時