第十八話。 ページ19
「ハハッ、狙った相手が悪かったな。俺の契約者はただのガキなんかじゃねぇんだ。”狂ったお嬢様”なんだよ。」
ウルキオはわざと私の悪名を強調して言う。
おい、ふざけたこと言ってんじゃねーよ若造が。
私は全力でウルキオの顔を叩いてやった。
「痛ぇ痛ぇ！悪かった、悪かったよ！見ろ！この乱暴な赤子がお前にはただのガキに見えんのか！？」
こいつめ…余計なことばかり言うその口、縫い付けてやろうか。
「ひっ…な、なんなんだ！！なんなんだこのガキは！？この声は！？」
男はバタバタと手足をバタつかせながらそう言う。
あー…そういえば、ウルキオの姿は見えてないんだっけ？
姿見せてやれよ、とウルキオに視線を送れば、コクリと頷いて透明化魔法を解く。
「な…なんなんだお前は！？一体なぜこんなところに…それよりこの魔法はお前がやってるのか！？今すぐ解け！！」
ウルキオの姿が見えると、男の威勢が良くなる。
ウルキオは子供の姿をしているからな…こんな子供ぐらいなら嚇せば言うことを聞くと思ってるんだろう。
”狂ったお嬢様”の元にいる奴が、普通なわけないのにな？
「なんだ？その生意気な口は。お前、自分の立場わかってねぇの？」
ウルキオがニヤ〜っと悪い笑みを浮かべる。
その顔を見た男の顔からは血の気が引いていく。
「ば、化け物め！」
男はそう叫ぶ。
化け物…ねぇ。聞き慣れた言葉だ。
その言葉はウルキオに向かって言っているのか？それともウルキオを従えている私に？
「残念、俺は化け物じゃなくて風の大精霊ウルキオ様だ。」
ウルキオが自信満々に男を見下しながらそう言う。
「だ、大精霊…？ウルキオ、だと！？そんな馬鹿な…ウルキオと言えば精霊の中でも最も強いと有名の大精霊じゃないか！！そんな精霊がなんでそんなガキの傍に…！？」
え、ウルキオってそんなすごいの？
男の話に思わずびっくりする。
ウルキオはそんな私に呆れたような目線を送ると、男の方へと向き直る。
「なんでって、契約したからに決まってるだろ。」
ふん、と鼻を鳴らしてそういうウルキオに男は冷や汗を流す。
うわ…汚ぇから床に落とすなよ？
「ハッ？契約？そんな赤ん坊に、契約なんてできるわけねぇ！」
そう言う男の顔は真っ青だ。
「それができちまうのが、俺の契約者だよ。さっきから言ってるだろ、こいつはただのガキじゃねぇってな。」
ウルキオが私に視線を送る。
はいはい、わかったよ…。
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ポチ - そうだったんですね。ごめんなさい。こちらこそ、勘違いしました。明日も寒いらしいので体調には気を付けて下さい。 (2023年2月15日 17時) (
レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - ポチさん» お久しぶりです。こちらは復讐ものの小説の中に入ってしまった主人公のお話であり、この小説自体が復讐系のお話なわけではないです…。申し訳ありません。 (2023年2月15日 16時) (レス) @page27 id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。お久し振りです。こちらも復讐系ですか。私、復讐系好きですよ。 (2023年2月15日 14時) (レス) id: 07a8a54005 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - 桜都葉さん» あはは。あー、私もそのくらいしか覚えてませんよ。（※一応作者です）そもそも覚えられないような名前をしてるのがいけないんです（※名前を考えたのはこの人です）はい！更新頑張ります！ (2023年1月30日 13時) (レス) id: a4a1b981d8 (このIDを非表示/違反報告)
桜都葉 - キル坊さん» あ、なるほど。二人じゃなくて良かった。(←ちょっとコイツ罰あたり)登場人物…恥ずかしながらレオンフィーナちゃんとウルキオしか覚えてない…。神の名をすべて忘れた！なぜだ！？(←罰あたりだし、頭の容量少ないから)更新、頑張ってくださ〜い！ (2023年1月29日 0時) (レス) @page17 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キル坊 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okitakarum1/
作成日時：2022年12月28日 14時
