あ、私のです。 (ページ6)

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ミナside

私たちアイドルには頻繁にある訳では無いオフの日。

そのオフの日がたまたまAと被った。

こんなにラッキーなことは無い…！！

家では会うものの、デートというデートになかなか行くことができないから、オフの日が一緒と分かった途端にAに久々のデートに誘った。

AもAで人気アイドルだから、疲れてるはずなのに、歓喜の涙を流しながら頷いてくれた。

こんな恋人滅多に居ないよ。

というわけで、気合を入れてまだAに見せたことの無い新しい服でバッチリに仕上げてやる。

「…これで、完璧かな」

一生懸命メイクしてもマスクで隠れちゃうけど、Aなら気づいて褒めてくれるはず。

まあ同じ家からの出発なんだけどね。

『ミナ、かわ"っ、ちょ、絶対変なやつに…』

いつもその心配しかしてないよね。

「でもAが守ってくれるやろ？」

私なんかよりもはるかにオシャレやし…
私の方が他の人に取られへんか不安やわ。

『守ります、全力で守ります。』

Aの喜怒哀楽が激しい。