sister_32 ページ33
､
｢ふぅ.....｣
部屋に篭り荷物を纏めてると障子の向かいに誰かが立ってることに気付いた
｢誰？｣
冷たく返すと控えめに障子が開きオレンジアフロが覗く
｢終､どうした？｣
トシや近藤さん､姉さんじゃない事が分かり思わず気を抜いてしまう
するとノートだけを部屋に入れてきた
｢入ってもいいZ？｣
｢...いいよ｣
辺りを見回しそろりと入ってくる終に違和感を覚える
｢座りなよ､｣
座ってノートに何かを書き出す､数秒後見せてきたその内容に体が固まる
終｢この間武州じゃない男達といたの見たZ｣
｢...え､待って､内容は､聞いたの？｣
頷く終に絶句する｡まさか聞かれてたなんて
｢お願い､近藤さん達には言わないで｣
終｢あんな奴ら俺達で手合わせれば大丈夫だZ､だから行かないで欲しいZ｣
｢...ううん､あいつらが全員じゃないの｡終達の力を軽く見てるんじゃないの｡でもこれは本当にどうしようも無い｡危険な目には合わせたくないの｣
終｢A...｣
｢だから絶対に言わないで｡私がここを出たらあの人達は私をきっと忘れる｡だから終も私の事はもう､ね？｣
辛い､つらい｡
私だって本当のこと､言いたい｡この先を皆と一緒に過ごしたい､成長したい｡
振られてもいい､トシに好きだって言いたかった｡
終｢...分かったZ､この事は誰にも言わないZ｡だけど俺はAの事ずっと覚えてるZ｣
｢っ､ありがとう｡さ､長くいると終が怪しまれちゃう｡私も荷造りしなきゃいけないからもう戻りな｣
＿＿
(明日でお別れかぁ...)
皆の顔は見たくなくて部屋に閉じこもってると姉さんが来た
ミ｢A､ご飯持って来たよ｣
内心びくびくしながら扉が開くのを見る
荷物を纏めてる私の横におにぎりを置いてくれた
ミ｢本当に行っちゃうの？｣
｢...うん､行くよ｣
盗み見た姉さんの顔は寂しそう
ミ｢余計なお世話かもしれないけど､悩んでる事があるなら私に相談してね｡十四郎さんもあんな事言ってたけど寂しいだけなんだから｣
ふふふ､と儚げに笑う姉さんに見蕩れてしまう｡
あぁ､綺麗だ｡
｢何もないよ｡私は自分の意思でここを出る｡｣
ミ｢...そっか｡｣
｢姉さん､トシと幸せになってね｣
ミ｢！！...えぇ､Aに分けられるくらい､｣
｢...うん｣
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わか(プロフ) - 華さん» 華さんはじめまして､コメントありがとうございます！そう言って頂けて幸いです｡更新頑張らせていただきます...！´`* (2021年2月8日 7時) (
レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - わかさん» はじめまして！楽しく読ませて頂いております！次回更新楽しみです！！ (2021年2月7日 23時) (レス) id: ab4f0db506 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ちゃちゃさん» ちゃちゃさんありがとうございます！最近は調子がいいので今のうちに沢山更新しますね´`* (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 光華さん» 返信遅れてごめんなさい(TT)ありがとうございます頑張ります〜！！ (2021年1月23日 13時) (レス) id: 680e3bc541 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！もう最高です！ (2021年1月23日 9時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わか | 作成日時：2020年11月27日 7時
