守ってやるよ。俺達が【第三体育館】

俺達が守る-7- ページ7

〜貴方side〜
朝、目を覚まして体を起こす。





「うぇお!?」






起き上がったはずだが、直ぐに倒れてしまった。




しかも、変な声まで出た。









((コンコン









ノックが鳴り声が聞こえる。









「A様。お客人が来ています。」









客人?









こんな時に?









「分かった。着替えてすぐ行くよ。」


「あの....大丈夫ですか?何時もの様に声に張りがないのですが?」


「寝ぼけてるからだろ。客人には待って貰って。」


「はい。分かりました。」









そう言ってセバスチャンの足音が遠のいて行く。







何で、こんな時に来るんだよ。









そう思いながら服を着替えて、眼鏡を掛け、傷を押さえながら部屋を出る。









ヤバい.....









フラフラする。









手すりを持って階段を一段、また一段降りて行く。









((ポタッ









((ポタッ









血が落ちている事も気づかないまま、急に目の前が暗くなる。









嘘......









落ちる。









私は体の力が抜けたかの様に落ちた。っと思った時....









((バサッ









力が抜けた体を誰かが支えてくれた。









目を開けると、そこには.....









「赤葦さん.....」


「大丈夫ですか!?急に階段から落ちそうになっていたからビックリしましたよ。」


「すみません。もう大丈夫です。」








そう言ってフラフラした足取りで立とうとした。









すると、









((ヒョイッ









急に体が宙に浮いた。









「赤葦さん?」


「階段の下まで運びます。それじゃ歩けないでしょ?」


「......すみません。」









私は、謝って赤葦さんに運んで貰った。









今から行くリビングには客人が居る。









階段の下まで降りた私は、何時もの様に背筋を伸ばして立った。









「赤葦さん、ありがとうございました！！」((ﾆｺｯ









勢い良く頭を下げて最高の笑顔を見せる。









「大丈夫なんですか?」


「あぁ。問題ないですよ!!」









私は、腕の傷をギュッと握って赤葦さんに見えない様にした。









だって、見せてしまったら.....









此処に居る全員が心配しちゃうから。

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