守ってやるよ。俺達が【第三体育館】

俺達が守る-13- ページ13

〜数日後〜
駄目だ。









この生活を楽しもうと思ったんだけど、全く楽しめない。









それどころか.....









「A様。お食事の用意が出来ました。」


落ち着いた及川さん。




「A様。今日は、どちらに向かいますか？」


気が利く黒尾。しかも、"様"付き。




「Aさま！！一緒に運動しましょう！！」


敬語なのか、分からないが違和感のある木兎。




「A様。こちらの資料はどうしましょうか?」((ﾆｺｯ


いつも笑わないのに笑ってる月島君。




「A様。紅茶です。」((ﾆｺｯ


何時もと変わらなそうで、結構ひきつった顔をしている赤葦さん。




「A様！一緒に遊びますか?」


そう言って笑う菅原さん。









アイツらの行動が今は、とてつもなくストレスだ。









「セバスチャン。アイツらのあの態度は一体なんだよ！！」


「何か可笑しな事でもありましたか?」


「普通に可笑しいだろ！？全員がA様って!!
しかも、気のきき方が半端じゃない！！何だってんだよ！！」


「A様、口が悪すぎますよ。」


「仕方ねぇだろ!!ストレス溜まってヤバイんだから！？」









私がそう言うとセバスチャンが笑顔で私を見た。









そして.....









「では、彼らを元に戻したいなら約束して頂きたい事がいくつかあります。」


「やっぱり、お前の仕業だな！！」


「そんな事はどうでも良いんです。」


「どうでも良くねぇよ！！」


「A様。私の話を聞いて彼らを戻すか、このまま、この状況を続けるか。
どちらが良いですか？」


「....ｯ!!話を....聞きます....」


「それは良かった!!
では、この前の任務で腕を怪我されたのを覚えてらっしゃいますか?」









怪我?







「あぁ。それがどうした?」


「私、言いましたよね？怪我をしたら必ず手当てをしなさいっと。」((ﾆｺｯ









黒い微笑みと共に私に寄ってくるセバスチャン。









そう言えば言われてたな〜









何て思いながら私は一歩また一歩とセバスチャンから距離を取った。

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