守るって言っただろ?【第三体育館】

守ると-8- ページ8

〜赤葦side〜
僕を買い取った女に遊ばれている最中、
全く知らない女の人が入って来た。








そして、僕が状況を理解する前に話が進み、








僕は、また買い取られた。








「それでは、行こうか？」((ﾆｺｯ

「.....はい。」








取り敢えず返事をして部屋を出た。









「それで、君の名前は？」

「僕は.....」



突然名前を聞かれ答えるのに戸惑っていると、





「あ!!」




彼女は何かを思い出したかの様に大きな声を出した。

その声に流石の僕も驚いた。





「悪い！さっきまでとキャラ変わるぞ!!
やっぱりあれだな!!まずは、自分から名乗るのが普通だよな!!」((ｳﾝｳﾝ



そして、何故か一人で納得している。




「えっとな〜
私の名前は神谷Aだ!!一応、神谷家の次期当主だ!!」







そして、「宜しくな!!」と僕に手を差し出す。






その手を見た瞬間。







さっきの女の手と今までの主人の手が重なった。






((パシンッ







そして、僕は無意識のうちにその手を払っていた。





あ......




こんな事したら....








どうしよう......








自分の手が震える。









すると前から明るい声が聞こえてきた。







「マジか!?私、普通に嫌われたのか!?アハハハ参ったな!!」






そう言いながら頭をかく新しい主人。








なんだろう?







何時も主人と何かが違う。






そう思った瞬間、









「.......赤葦さん.....」









自分を呼ぶ声。
遠くからだけど確かに聞こえる聞きなれた声。









「月島......?」









僕は無意識のうちに声の聞こえた方に走り出していた。

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