守るって言っただろ?【第三体育館】

守ると-11- ページ11

〜貴方side〜
二度ある事は三度ある。





赤葦さんと月島君っときたら、もう一人来ても可笑しくない。





「早く歩いて！！早く！！」

「...おっおい!!」

「早く！！」







次は誰なのかっと考えていると向こうの方から、
慌ただしく男の腕を引きながら早足で歩く女が此方に近づいてくる。







急いでるみたいだし、どいてやらないと。








そう思い一歩引こうとすると、









「「黒尾さん！！」」







後ろの二人が声を合わせて叫んだ。









「嘘だろ.....あの人も仲間?」((ﾎﾞｿｯ

「.....はい」((ﾎﾞｿｯ






マジでか！！
冗談抜きでか！！

次来ると思ったよ!!
確かに覚悟はしてたよ!!
でもさ!!
まさか本当に来るとは......




私は溜め息を一つ着いてから女の人の前に立って私は言った。






「あの〜まだその人買い取ってませんよね?なら、私に譲って下さい。」

「はぁ?邪魔よ!!早く退いて！」

「それは、無理な相談だ。早くソイツをよこせ!!
私は、この後執事に怒られても可笑しくないんだよ!!だから、早くしろ!!」


私は、ほんの少しだけ殺気を出した。


「ひっ....ひん!!」

「ひん!!とか言ってないで良いから!!早くその人頂戴！！」

「は、はい!!どうぞ！！！」




その女は私に男を渡して走ってその場から逃げて行った。




「そんじゃ〜早いとこ部屋を探すぞ!!」







私がそう言うと三人は私の後ろを見て固まっている。








なんだよ次は....









そう思い後ろを振り返ると、









「A様?一体、こんな所で一体な·に·を·しているんですか?」

「せ、セバスチャン!?」

「支払いを済ませて部屋に行ってみると貴方は居ないし、
探して、やっと見つけたかと思うと何故か後ろに男を引き連れて、
この人達を見ると、他の貴族が買った商品ですし.....貴方は何を考えているんですか!?」

「ごめん!!セバスチャン！支払いは頼んだ！！」

「言われなくても、すでに済ませてあります。」

「さっすが！！」((ﾆｶｯ





私が笑顔で一歩、また一歩と後ろに下がって逃げようとしていると....







「この状況で、貴方はまだ逃げようとしているんですか?」((ﾆｺｯ







この笑顔は......









「すみませんでした!!」





わたしは、取り敢えずスライディング土下座をする事にした。

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