噂の息子くん (ページ14)

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12.家族の形ページ14

RMside
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その夜。

ホソガはAと会えたのがよっぽど嬉しかった
のか、はしゃいでお酒を飲んでコロッと
寝てしまった。

リビングのソファーでAと2人きり。

ふと、Aに問いかける。

RM｢...A、いつ家に帰るつもりなんだ...？｣

『...まだ、』

うつむくA。

RM｢...まだ、って、こんな生活いつまでも
続けられるわけないだろ？｣

ジョングガもきっと心配している。

『だって、父さんきっと怒ってるよ。』

『...たまったもんじゃないよな。
実の息子でもないやつにいままで必死で
育ててきたのにあんなこと言われたらさ...』

『父さんは...俺がいなかったら
どんなに楽だったろうな、』

暗い顔でそう言うA。

RM｢...そんなこと言うんじゃない！｣

自分でも驚くくらい大きな声がでる。

ジョングガが……どんなに大切にお前を
育てたか。

RM｢...A、血が繋がっていることって
そんなに大事な事なのか？｣

ふと、つけっぱなしだったテレビから
ニュースが流れる。
ある家族の息子が年老いた両親を殺害した...

そんなニュースだった。

RM｢血が繋がっていても、あの家族みたいに
憎みあって殺し合う家族だっている。
だけど...、血が繋がっていなくても
家族以上の絆で繋がってる人たちだって
いるんだ。｣

RM｢どっちが本当の家族かなんて分からないけどな｣

そう。

家族の形はそれぞれなんだ。

お前も。ジョングガも。

『...ごめんなさい、ヒョン、』

下を向くAの両手を自分の手でつつむ。

大きくなったな。

『...俺、分からないんだ。
自分の夢とか、やりたいことが。
期待に答えなきゃって...そればっかりで...』

Aの綺麗な瞳が不安げに揺れる。

RM｢...夢は焦って見るものじゃない。
感動して見るものだよ。A。｣

RM｢Aの綺麗な目なら見れるよ。
大丈夫。お前はなんでもできる。｣

そうだ。

A。

きっとお前なら、大丈夫。

ジョングガだって、お前のこと
ずっと信じてる。

グガ、16年前の選択は間違っていなかったよ。