story19 ページ27
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『darling！堂々と浮気とはいただけないわね？』
『な、ベル…』
『早く行きましょ。私にも鞄を買ってくれる約束じゃない』
そう言って、そのブロンドの女性はまだ何か言いたそうな男性の腕に自分の腕を絡めて引っ張っていく。
『じゃあね、お嬢さん』
呆然とする私に、綺麗なウインクをひとつ残して。
□■□■□■□■□■
Aさんとの約束の時間より早くにデパートへ着いた。
ずっと護衛と称して俺たちがそばにいたから、たまには少し息抜きもしたいだろう。
遠目に様子を見て、約束の時間になったら声を掛けようかと考えていると、地下の駐車場にコツリコツリとヒールの音が響いた。
ふと顔を上げれば、そこには見覚えのありすぎる女が怪しく微笑んでいる。
「ハァイ、バーボン」
「…偶然ですね、ベルモット。ショッピングですか？」
車から降りながら口を開けば、彼女は軽く肩をすくめただけで俺の質問には答えなかった。
「ねぇバーボン。ずいぶん可愛いkittyと仲良しなのね」
「……何のことですか」
「あら、怖い顔しないで。別に私はあの子に何かする気はないわ」
「……私は、ですか」
真意を図ろうとその瞳を見つめ返せば、存外真剣な色と視線が絡んだ。
「そうよ。厄介な男に見つかったわ…きちんと守ってあげなさい」
「！それはどういう…」
「詳しくは話せないわ。…ジンに怒られちゃうから」
ふふ、と笑むベルモットに疑問が浮上する。
こちらはジンを危険人物と認識していたのだけれど、その言い方ではまるで。
「……ジンは厄介な男ではないと…？」
「あの子に関してはね。…それにしても運の悪い子。入国して早々出会ってしまうなんて…二度もあの男の炎に焼かれなければいいのだけど…」
「！？ベルモット、それは…！？」
「おしゃべりはここまでよ。じゃあね、バーボン。早くあの子の所へ行ってあげなさい」
ひらり、と手をあげてベルモットは言いたいことだけ言って去っていく。
その後ろ姿を少し見送って、俺はデパートの中へと駆け出した。
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お久しぶり過ぎてスミマセン…ぱぱんだです！
まだ読んで下さる方いますか？大丈夫ですか？(汗)
少し落ち着いてきたので、また亀ながらもポチポチと更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします(*^^*)
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kaoru(プロフ) - 一気読みしました！ぱぱんださんの赤井さん格好いいし、降谷との絡みが面白すぎる！！更新楽しみにしてます！ (2020年7月9日 0時) (
レス) id: ecb16dd86f (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年5月23日 14時) (レス) id: 58267e955c (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - とても面白いです！更新再開待ってます！ (2019年12月6日 15時) (レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 初めまして(*^^*) 面白そうで最初から全て読みました！ 更新が再開されるのを楽しみに待ってます(≧∇≦) (2019年11月2日 18時) (レス) id: b03705665b (このIDを非表示/違反報告)
grenouille(プロフ) - お久しぶりです！なかなかタイミングがなくて、すっかり時間が経ってしまいましたが、やっぱり、ぱぱんださんの作品好きです(^^)また、更新お待ちしてます(o^^o) (2019年8月18日 19時) (レス) id: 390c91a8c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぱんだ
| 作成日時：2018年12月2日 16時
