story8 ページ13
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お互いに連絡を取り合う約束をして、Aの護衛体制とAそっくりさんの調査方針を決める。
普段突っかかってくる降谷君も、Aのこととなると協力体制は万全で、驚くほどスムーズに話は進んだ。
「…じゃあ、そういうことで」
「あぁ、よろしく頼むよ。…降谷君、今日は本当にありがとう」
Aを守ってくれて。そう言外に思いを込めて礼を伝えれば、彼は不服そうに片眉をあげた。
「誤解しないで下さい。お前のためじゃない。…Aさんは、俺にとって大切な友人だからです」
大切な友人、という言葉がわずかに揺れた気がして。
ふと、スコッチの顔を思い出した。
もう大切な友人を失うのはごめんだ。そんな意味が込められているような気がして、思わず瞳を伏せた。
「…そうだな。失いたくない気持ちは一緒だ」
「…えぇ。…必ず、守りますよ」
「あぁ、もちろん」
強い意志のこもった瞳と視線を交わして、ひとつうなずく。
Aだけは、なにがあろうとも失ったりしない。
その決意を胸に、再びリビングへと戻って行った。
「Aさん、こんな時間に長居してすみませんでした。俺はこれで帰ります」
「…零さん…あの…今日はありがとうございました」
「気にしないで下さい。何かあれば、遠慮せずに連絡下さいね」
「…はい。ありがとうございます」
「では、おやすみなさい」
「おやすみなさい…」
リビングへ戻って早々、暇を告げる降谷君をAと共に見送って。
落ち着かない様子のAを再び、ぎゅうと抱きしめた。
「A、大丈夫だ。君は何の心配もしなくていい」
「…秀一さん…」
「怖かったろう?今夜は傍にいるから、安心するといい」
「…っ…」
安心と同時に思い出したかのようにカタカタと震え出した体をぎゅっと抱きしめて、安心させるように頭や背中を優しく撫でる。
本物の拳銃なんて見たのも初めてだろうに、ましてやその銃口が己と大切な友人に向いていたのだ。彼女が感じた恐怖は計り知れない。
それにAのことだ。
自分のせいで降谷君が撃たれていたら、とか組織内での立場なども気に病んでいるのだろう。
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kaoru(プロフ) - 一気読みしました!ぱぱんださんの赤井さん格好いいし、降谷との絡みが面白すぎる!!更新楽しみにしてます! (2020年7月9日 0時) (レス) id: ecb16dd86f (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2020年5月23日 14時) (レス) id: 58267e955c (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - とても面白いです!更新再開待ってます! (2019年12月6日 15時) (レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 初めまして(*^^*) 面白そうで最初から全て読みました! 更新が再開されるのを楽しみに待ってます(≧∇≦) (2019年11月2日 18時) (レス) id: b03705665b (このIDを非表示/違反報告)
grenouille(プロフ) - お久しぶりです!なかなかタイミングがなくて、すっかり時間が経ってしまいましたが、やっぱり、ぱぱんださんの作品好きです(^^)また、更新お待ちしてます(o^^o) (2019年8月18日 19時) (レス) id: 390c91a8c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年12月2日 16時