story83 ページ38
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「…まぁいいです。彼女は俺の友人なので。ちょっかいを出すなとか余計なことは二度と言わないで下さい」
『…友人?Aと君が?』
「えぇ。本人に聞いてみたらいいですよ。…それから、ちょっとスピーカーモードにしてもらえますか」
『…?あぁ…』
すぐに、風の音が大きく聞こえる。
スピーカーモードになったことを確認して、赤井のそばにいるであろう部下たちに告げた。
「…お前たち、最近Aさんが元気なかったのは、その男のせいだ」
『!?』
ざわっと部下たちが殺気立つのがわかる。
貴様、Aさんに何をした!
お前、ただで済むと思うなよ!
まさか入院したのもこいつのせいで…!?
何だって!?
ざわざわ、と声と音から、部下たちが口々に騒いで、赤井に拳銃を突き付けている様子が電話越しにも容易に想像できた。
『…ちょっ、なんなんだ…!?』
「そいつら全員、Aさんの世話になっているので。無事に逃げられるといいですね」
『は!?どういう意味だ…!降谷く…』
ぶち、と通話を切る。
最後に部下の、赤井ィィ!!と怒り叫ぶ声が聞こえたが気にしない。
少しくらい奴も困ればいいんだ。
このくらい、Aさんの悲しみを思えばなんてことはないだろう。
「あ、すみません。何か勘違いだったようで…帰りますね…」
「え、えぇ…」
まるで何事もなかったかのように、沖矢昴に向けて笑顔で言えば、彼は少々呆気に取られているようだった。
今度は赤井の時に暴いてやる、そう心に決めて俺は工藤邸をあとにした。
**************
かっこいい緋色編でなくてすみません…(苦笑)
この物語もようやく終わりに向かっています。
ぜひ最後までお付き合いいただければ、と思います(*^^*)
このお話が完結した後は、優男のちょっとした(?)続編を書こうかな…と思案中です。
優男で少し書きたかったお話もあるので、混ぜ込みながら書いていけたらなぁと思っています。
そしていつも評価やコメント、お気に入り登録ありがとうございます!
本当にすべて嬉しく思っています。
それらがなければここまで書けていないと思います(笑)
これからも、どうぞよろしくお願い致します!
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ぱぱんだ(プロフ) - カコさん» いつもありがとうございます!最高と言ってもらえて、本当に嬉しいです(*^^*)基本的にハピエン好きなので、読んだあとほっこりしたいじゃないですか(笑)優男の方もぜひ、お願いしますね! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - いや〜もう最高でした。ぱぱんださんの作品は読後に幸せな気持ちになれて好きです。今回もありがとうございました。これから安室の続編読みま〜す。 (2018年4月9日 20時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 智真さん» こちらこそ、読んで下さってありがとうございました(*^^*)楽しんで頂けたようで、とても嬉しいです!これからの執筆の糧にさせていただきますm(__)m (2018年4月9日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
智真(プロフ) - 完結おめでとうございます!赤井さんイケメンすぎるし、降谷さん優しすぎるし、キュン死しそうに何度もなりました笑 公安メンバーとのやり取りも凄く好きで、とにかく面白かったです!!素敵なお話ありがとうございました(≧∀≦) (2018年4月9日 16時) (レス) id: 809fa61cec (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - みーさん» ありがとうございます(*^^*)楽しみにして下さって、とても嬉しいです!おかげさまで無事に完結できました(*^^*) (2018年4月9日 6時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年3月2日 11時