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story26 ページ28

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「それで?何があったんだ?」

Aの部屋について、彼女が手早く夕飯の仕度をし、二人で席に着いたところで俺はずっと気になっていたことを口にした。

「…えぇと、ですね…その方から、伝言と言いますか…言われたことがあって…」

「伝言?俺にか?」


思わず眉をひそめれば、Aはこくんと頷いて、帰ってきたときから持っていた紙袋から酒瓶を取り出した。


「…これを秀一様と飲むように、と…」

「…!」


"Bourbon"
そう書かれた銘柄に、思わず目を見開く。


「…バーボン…まさか…」

「その方も、秀一様のことをご存知のようで…先ほどお電話をいただいたときに、スマホの画面に名前が出たのを見て、驚かれて…」


そういうことか。
まさかあの男が、Aの話していた優男な客だったとは。


「…A、大丈夫だったか?彼に何かされていないか?」


Aの普段通りの様子に、無体な真似はされていないだろうとは思いつつも、思わず心配になる。
彼にとって俺は、まだ憎むべき相手だろうから。


「いえ。特には…」

「…本当だな?」


ひとつ低くなった俺の声に、Aはびくりと体をすくませる。
右へ左へ俺から逃れるように視線をさ迷わせたあと、観念したかのようにおずおずと口を開く。


「………少しだけ…押し倒されました…」

「…何?」

「ちょっとだけ!ちょっとだけです!すぐ、解放されましたから…!」


さらに低くなった俺の声に、Aは慌てて言い募る。


「その、秀一様との関係を聞かれて…御主人様とメイドですって言ったら、驚いて解放して下さいました…!」

「…………………」


言ったのか。
それを彼に言ってしまったのか。
それは驚くだろう。さすがの彼も混乱したに違いない。


思わず遠い目になる。
彼はそれを聞いてどのように思ったのだろう。


正直、考えたくもない。



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 夢主は警備企画課はアイドルみたいになってますからね(笑)赤井さんの悩みの種が増えること間違いなしです(笑)風見さん好きなので出せて良かった…!(*^^*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 赤井さんが夢主のモテモテぶりを見たら、きっと血相を変えるでしょうね(笑)風見さん達が青春真っ盛りの少年見たいでカワイイ(*´ω`*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 赤井さんは子供のころからイケメンであってほしいイメージです(笑) (2018年2月26日 12時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 番外編読みました。赤井さんは子供の頃からカッコイイ! (2018年2月26日 12時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - えりさん» こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)正直、嫉妬する二人は書いていて楽しいです(ひどい) (2018年2月23日 0時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年2月10日 7時

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