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story18 ページ20

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『家事代行サービスの紺野です。降谷様、こちらの都合で申し訳ないのですが…』


ピッ、と留守電の終了ボタンを押す。
内容は聞かなくてもわかっている。
もう何回も、聞いたことがあるからだ。

こんなもの、後生大事にとっておいて我ながら女々しいと思う。
彼女を巻き込まないためにも、本当は消さなければならないのに。

それなのに、疲れた時にこの声を聞いて彼女の笑顔を思い浮かべるのが、ここのところのクセになっていた。


灰皿の男とはどうなったのだろうか。
Aさんが、悲しい思いをしてなければいい。
そう思いながら目を閉じた。
思考を切り替えなければ。今日は彼女に来てもらう日だ。
こんな気持ちのまま会えば、余計なことを言いかねない。


はぁ、とため息をつく。
顔も知らないその男が憎くてたまらない。
Aさんにあんな風に思われているのに、彼女が引け目に思っていることぐらいなんで気づいてやれないんだ。
そんな甲斐性なしの男にAさんは惚れているのか?

あぁ、くそ。
思考を切り替えるどころか、思考の沼に落ちていくようだ。


重い思考とは裏腹に、ピンポーン、とインターホンの音が軽やかに響く。
Aさんだ。慌てて頭をふって、彼女の出迎えに向かう。


「こんばんは、降谷様。いつもありがとうございます」

「こちらこそ、今日もありがとうございます。どうぞ」

「失礼致します」


単純なもので、Aさんの笑顔に今までの重い思考が吹き飛んでいくようだ。


「では、キッチンお借りしますね」

「お願いします。あの、今日も遅い時間からになってしまってすみません。帰りはきちんとお送りしますので」

「…あ、いえ…その…今日は、大丈夫です」

「?…ですが、一人では危ないでしょう?」

「…えぇと、その…近くまでお迎えに、来ていただける予定なので…」

「…へぇ。あの灰皿の男性ですか?」


Aさんは頬を染めて、こくん、と頷いた。
うわ、目に痛い。思っていた以上にショックを受けてる自分がいる。




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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 夢主は警備企画課はアイドルみたいになってますからね(笑)赤井さんの悩みの種が増えること間違いなしです(笑)風見さん好きなので出せて良かった…!(*^^*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 赤井さんが夢主のモテモテぶりを見たら、きっと血相を変えるでしょうね(笑)風見さん達が青春真っ盛りの少年見たいでカワイイ(*´ω`*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 赤井さんは子供のころからイケメンであってほしいイメージです(笑) (2018年2月26日 12時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 番外編読みました。赤井さんは子供の頃からカッコイイ! (2018年2月26日 12時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - えりさん» こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)正直、嫉妬する二人は書いていて楽しいです(ひどい) (2018年2月23日 0時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年2月10日 7時

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