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story9 ページ11

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「降谷、お前明日休め。…ひどい顔、してるぞ」


近況報告に上司…志田管理官の部屋へ訪れた俺の顔を見るなり、彼はそう言った。


「し、しかし…」

「しかしもかかしもない。これは上司命令だ」


何故かかし?と思ったが、上司命令と言われてしまえば俺に逆らう余地はない。
確かにここのところ忙しくて、まともに眠った記憶がない。


「…承知しました。では明日、休ませていただきます」

「ん。…そうだ。明日、癒しを送ってやる。家でゆっくりしてろよ」

「…癒し?」

「明日になればわかるさ」


そう言って、彼はにやりと楽しげな笑みを浮かべた。





翌日、昼近くまで眠った俺はもぞもぞとベッドから這い出て昨日買ってきたパンで簡単に朝食兼昼食を済ませ、身支度を整える。
たまっていた洗濯物をしたり、コーヒーを飲みながらずいぶん前に読みかけたままになっていた推理小説を読んでみたりと、のんびり過ごしていれば、あっという間に夕方になってしまった。

夜は少しマシな物でも食べに出掛けようか、材料でも買ってきてたまには簡単なものでも作ろうか…とそう思った時、インターホンが来客を告げた。

今日は来客の予定はなかったはずだし、そもそもこの家を知っている人間が限られている。
モニターで尋ね人を確認してみれば、そこには知らない女性がスーパーの袋を片手に立っていた。


「…どちら様ですか?」


インターホン越しに声を掛ければ、モニターの彼女はやわらかく微笑んで。


『家事代行サービスの紺野 Aと申します。志田様からのご依頼で参りました』


その微笑みと同じやわらかな声で、そう答えたのだ。
そこでようやく昨日の会話と以前の出来事を思い出す。

癒しを送ってやる、と言っていた上司。
そしてその上司お墨付きの、課内で人気な家政婦、Aさん。
そうか。彼女が、件の噂のAさんか。



どうぞ、と玄関を開けて俺は噂の彼女と、初対面を果たしたのだった。



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 夢主は警備企画課はアイドルみたいになってますからね(笑)赤井さんの悩みの種が増えること間違いなしです(笑)風見さん好きなので出せて良かった…!(*^^*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 赤井さんが夢主のモテモテぶりを見たら、きっと血相を変えるでしょうね(笑)風見さん達が青春真っ盛りの少年見たいでカワイイ(*´ω`*) (2018年3月1日 10時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 桜桃さん» 赤井さんは子供のころからイケメンであってほしいイメージです(笑) (2018年2月26日 12時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 番外編読みました。赤井さんは子供の頃からカッコイイ! (2018年2月26日 12時) (レス) id: c7f2d52cbe (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - えりさん» こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)正直、嫉妬する二人は書いていて楽しいです(ひどい) (2018年2月23日 0時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年2月10日 7時

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