【花】3日目の仲直り ページ16
※本編後日談
※番外編「最強の人」の3日間口を聞いてもらえなかった…の話
※秋様リクエスト
それは、きっかけも思い出せないくらいのくだらない言い合いだった。
ただ、その日は妙に尾をひいて。
俺と赤井の終わりの見えないくだらない言葉の応酬に、姉が見かねて口を挟んだのだ。
二人ともそのくらいに、と。
その時素直に従っていればよかったのに、俺はまたひとつ、赤井に悪態をついて。
矛を納めようとしていた赤井も、その言葉にカチンときたのか、またひとつ悪態を返してきて。
気がつけばまた始まる小競り合いに、姉がガタンッと大きな音を立てて席を立った。
姉の珍しい行動に、思わず俺も赤井も黙って彼女を見れば、姉さんはそれはそれは綺麗な笑みを浮かべていた。
「いい加減にしてくださいね？二人が和解して反省するまで、私は口をききませんから。…今日のところはもう、二人とも帰って下さい」
そう言い残して、呆然とする俺たちを残して姉さんは自室にこもってしまった。
さすがにこんな姉を見たのは初めてで、二人揃って青くなったものの、すぐに和解できるはずもなく、その日は気まずい空気のままそれぞれ姉の部屋を後にした。
姉さんには、個人的にフォローの電話をまた入れようとそう思って。
そしてその考えが甘かったことを痛感したのは、翌日のことだった。
まず、電話に出ない。
そして、メールも返ってこない。
いつもなら、わりと早くに返信が来るのに。
そうは言っても、今日は忙しいのかもしれない、と思ってしばらく様子を見たものの、更に翌日になってもそれは変わらなかった。
さすがに焦りだした俺は、姉さんの好きなケーキ屋でこれまた姉さんが好きなモンブランとフルーツタルトなど数種類のケーキを購入し、姉さんの部屋へと向かった。
それが、喧嘩騒ぎから2日目の夜ことだ。
この2日、姉さんから応答は全くない。
今までこんなことはなかったから、俺は動揺を隠せないでいた。
ため息をつきつつ姉さんの部屋を目指して歩いていると、目的の部屋の前に花束を持った沖矢昴がいた。
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ゆーり - 読み返して三回目になりました！！いつになっても、花のような人、海のような人、は忘れられません。とても大好きな作品です！！どうか消さないで…！！これからもずっと見返します！！ (2020年8月18日 23時) (
レス) id: 00941faae5 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 久々に読み返しました。「二人の騎士」で零ちゃんに「やっすい金髪」なんて言われたら、2度と染められませんよね（笑） (2019年9月9日 11時) (レス) id: e6875614e8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - ほのかさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです(*^^*)少しでもほのか様の癒しとなれたなら幸いです(*^^*) (2019年7月8日 22時) (レス) id: 10ea92004d (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - 温かい家族愛にとても癒やされました。素敵なお話をありがとうございます! (2019年7月8日 11時) (レス) id: 12db683dda (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - みなみさん» コメントありがとうございます(^-^)降谷夫妻ということは…海の方ですね？海も書きたい気持ちはあったのですが、優男の方の降谷夫妻で書かせていただけたら、と思っています(*^^*) (2018年8月16日 22時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぱんだ
| 作成日時：2018年2月9日 11時
