優男がお好き【安室・降谷/赤井】

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「お前は馬鹿なのか？」

「…返す言葉もございません」

絶対零度の視線を受けて縮こまる。
どうしようかと思ったが、どうせすぐバレるので一応上司に報告をしたのだ。
バーボンの恋人になっちゃいました！って。
仕事のホウレン草(報告/連絡/相談)大事だよね。

「どう考えたって、ハニトラだろ」

「そんなのわかってますよ！わかってるけど…あの顔で、恋人にしてくれるって言いましたよね？とか言われて断る女がいます!？」

「知るか」

一蹴されて、更に深いため息をつかれる。
あぁ、こわい顔。


ここは、組織に与えられた私の部屋だ。
ハッキングや情報システム系列を担当しているので、特別にそれ仕様の部屋が与えられたのだ。
パソコンが数台並び、簡単なキッチンと寝室があるので、組織の任務の時はここへ泊まり込んでいる。というより、ほぼここへ住んでいる。
盗聴器の類いは毎日チェックしているので、安全も確認済みだ。
任務でよく組むことがある、ライ・バーボン・スコッチも何かとここをたまり場にしていた。

そして現在も、ライこと私の上司…赤井秀一は私の部屋で、まるで主のように長い足を組みながらゆったりとソファに腰かけている。
私はテーブルを挟んだ向かい側の椅子に腰かけて、その身を縮こまらせていた。

「でもですよ？逆にこれを利用して、バーボンから何か情報引き出せるかもしれないじゃないですか！」

「顔であっさり落ちた奴が、そんな芸当できると思わない」

「ひどい！」

上司の私への信頼は、米粒以下だ。





そもそもどうしてこんなことになったのかというと、それは2ヶ月前の出会いまで遡る。



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