story28 ページ34
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ぼそり、と付け足された言葉に目を瞬かせれば、気恥ずかしさからか視線を反らしたAさんの頬がわずかに染まっている。
笑みが込み上げてくると同時に、どうしようもなくこの人がいとおしくて、たまらなくて。何故だか泣きたくなった。
「…Aさん、ありがとうございます…Aさんがそういう時は、ぜひ俺を頼って下さいよ」
泣きそうなのを誤魔化すように笑えば、Aさんはちらりとこちらを見て。
なんて顔をしてるんだ、とひとつ俺の頭を撫でてくれた。
あぁ、まだ遠い。
いや、遠いままではいられない。
必ずAさんの隣に立ってみせると誓ったのだ。
俺にとってAさんは、尊敬する上司であると共に、自分のすべてをかけてでも守りたい、ただひとりの女性なのだから。
「さぁ、そろそろ寝るか。降谷はベットを使ってくれ。私はここで…」
「ちょっと待って下さい。俺がソファで…」
ピカッ、ゴロゴロドン!
「…っ…」
再び雷が鳴って、反射的に身を竦ませたAさんの手を握って、その瞳を除きこんだ。
「…Aさん、一緒に寝ましょう」
「………………は?」
俺の言葉に固まったAさんににっこり微笑んで。
「今夜は一人では不安でしょう?そのために泊まってるんですから」
「いやいやいやいや…ちょっと待て降谷」
「待ちません。さ、もう寝ないと明日も仕事ですからね」
「それはそうだが、何故私はお前に手を引かれて寝室へ向かっている?」
「何なら姫抱きにします?」
「なっ、馬鹿者!」
「可愛いなぁ、Aさん」
「か、可愛いとか言うな…っ!」
お前の目は節穴か!?と真っ赤になって怒るAさんをベットまで誘導して。
できるなら、こんなに可愛いAさんを美味しくいただきたいところだが、今日はなけなしの理性を振り絞って我慢する。
そこはきちんとAさんから告白の返事をもらってからだ。もちろん、いい方の返事に限る。
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ぱぱんだ(プロフ) - 朝顔さん» はじめまして!他のぱぱんだ作品も見ていただけたようでとても嬉しいです!これからも更新頑張りますね(*^^*) (2018年6月19日 17時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
朝顔 - はじめまして。どの作品もとっても素敵ですごく感情移入して読めました!!これからも応援してます! (2018年6月19日 11時) (レス) id: e330775e06 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 伏見さん» こんばんは!コメントありがとうございます(*^^*)悶えていただけるほど可愛く書けたようで、嬉しく思います(笑) そしてこちらこそ読んで下さってありがとうございます(*^^*)これからも、ぜひお付き合い下さいね! (2018年5月31日 22時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
伏見(プロフ) - こんばんわ!小説読んで九条さん可愛いイイイイイイってめっちゃ悶えました...kawaiiの暴力です...こんな素敵な小説をありがとうございます!! (2018年5月31日 21時) (レス) id: 28d5c19c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - Kanoさん» おぉ…!何やら熱烈な告白を受けた気分になりました…!(やめなさい)ありがとうございます!そう言っていただけると、本当に励みになります(*^^*)これからも更新頑張ります! (2018年5月16日 17時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年5月7日 21時