story24 ページ30
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「いつものブランドじゃないから、どうしたのかなって思ってました」
「……そこまで把握してるのか…」
「嫌だな。まるでストーカーみたいに言わないで下さいよ」
爽やかな笑みで答えれば、Aさんからはひきつった笑みが返ってくる。
「…洞察力の鋭さは、そんなことにまで発揮されるのか…」
「プライベートでは、Aさん限定ですけどね。…それで、何があったんです？」
「別に。ただ出先でヒールが折れて、近くの靴屋で購入しただけの話だ」
「…ふーん？自分で選んだんですか？」
「……何が言いたい？」
眉根を寄せたAさんに睨まれながらも、俺は笑顔で答える。正直、怒りたいのはこっちの方だ。
「今日、ポアロでコナンくんに聞いたんですよ。数日前、あなたがひったくり犯を投げ飛ばしたところに遭遇したと」
「……それで？」
「沖矢昴も一緒だったようですね？しかも途中から、二人していなくなったとか…」
その靴、あの男が選んだんですか？
じっ、と漆黒の瞳を見つめれば、Aさんは諦めたように深いため息をついて。
「…そうだ、と言ったら？」
「今すぐにでも脱がしたいですね。あいつが選んだ物なんて、Aさんには似合いませんよ」
自分でも思っていた以上に冷たい声が出て驚いた。
俺は余程、腹に据えかねているらしい。
「…本当に困った男だな、お前は」
「困った男で結構です。明日にでも新しい靴を贈りますから、それはもう履かないで下さいね」
むしろ捨ててくれ、と言えば、Aさんはやれやれと肩をすくめた。
「買ったのは私なんだからいいじゃないか」
「よくないです」
「……嫉妬深い男は嫌われるぞ？」
「…嫌いですか？俺のこと」
そう返せば、Aさんは暫く黙って。またひとつため息をついた。
「……本当に嫌な男だな、お前は」
嫌いになれるわけないだろう、と言われて思わず口角があがる。
「じゃあ靴、受け取って下さいね」
「…考えておく」
「…無理矢理脱がしますよ？」
「その発言、逮捕されてもおかしくないからな」
「大丈夫です。俺も警察官ですから」
「全くもって大丈夫じゃない」
やれやれと呆れたようにため息をつくAさん。
どうやらいつもの調子に戻ったようだ。
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ぱぱんだ(プロフ) - 朝顔さん» はじめまして！他のぱぱんだ作品も見ていただけたようでとても嬉しいです！これからも更新頑張りますね(*^^*) (2018年6月19日 17時) (
レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
朝顔 - はじめまして。どの作品もとっても素敵ですごく感情移入して読めました！！これからも応援してます！ (2018年6月19日 11時) (レス) id: e330775e06 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 伏見さん» こんばんは！コメントありがとうございます(*^^*)悶えていただけるほど可愛く書けたようで、嬉しく思います(笑) そしてこちらこそ読んで下さってありがとうございます(*^^*)これからも、ぜひお付き合い下さいね！ (2018年5月31日 22時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
伏見(プロフ) - こんばんわ！小説読んで九条さん可愛いイイイイイイってめっちゃ悶えました...kawaiiの暴力です...こんな素敵な小説をありがとうございます！！ (2018年5月31日 21時) (レス) id: 28d5c19c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - Kanoさん» おぉ…！何やら熱烈な告白を受けた気分になりました…！(やめなさい)ありがとうございます！そう言っていただけると、本当に励みになります(*^^*)これからも更新頑張ります！ (2018年5月16日 17時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぱんだ
| 作成日時：2018年5月7日 21時
