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「ちょっと、理事官。何徹目ですか」


ひどい隈ですよ、とそう言えば俺の上司である理事官…九条 Aは、書類から顔をあげて首をかしげた。


「…3…4徹目…?」

「…風見」

「5徹目です」


風見の返答に深いため息をつく。


「体壊しますよ。ほら、今日はもう帰りましょう」

「大袈裟だな。ちゃんと仮眠はとっている」

「2時間ほどの仮眠で5日も動けるのはあなたくらいのもんです」


再びため息をついて、理事官の鞄を持つ。
後ろで風見が、降谷さんもですよね、と言っていたが聞こえなかったことにした。


「送っていきます。今日はもう休んでください」

「…久しぶりに警察庁(こっち)へ顔を出したと思ったら、うるさい男だな」

「うるさい男で結構。ほら、行きますよ」


口ではあれこれ言いながらも、俺に大人しく腕を取られて立たされてるあたり、さすがの彼女も限界のようだ。
風見に後を頼んで、彼女を自分の車に乗せる。


「…降谷、お腹すいた」

「何か食べたいものはありますか?」

「……降谷の作ったオムライス…」


ぐ、と思わず言葉に詰まる。

くそ、時々こうして可愛いことを言うこの人は、本当に無自覚で困る。

普段、上等な黒のパンツスーツを着こなし、肩下ほどの髪をきっちりとまとめあげ、近寄りがたい雰囲気を出す彼女とは雲泥の差だ。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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ぱぱんだ(プロフ) - 朝顔さん» はじめまして!他のぱぱんだ作品も見ていただけたようでとても嬉しいです!これからも更新頑張りますね(*^^*) (2018年6月19日 17時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
朝顔 - はじめまして。どの作品もとっても素敵ですごく感情移入して読めました!!これからも応援してます! (2018年6月19日 11時) (レス) id: e330775e06 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 伏見さん» こんばんは!コメントありがとうございます(*^^*)悶えていただけるほど可愛く書けたようで、嬉しく思います(笑) そしてこちらこそ読んで下さってありがとうございます(*^^*)これからも、ぜひお付き合い下さいね! (2018年5月31日 22時) (レス) id: d7440f8beb (このIDを非表示/違反報告)
伏見(プロフ) - こんばんわ!小説読んで九条さん可愛いイイイイイイってめっちゃ悶えました...kawaiiの暴力です...こんな素敵な小説をありがとうございます!! (2018年5月31日 21時) (レス) id: 28d5c19c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - Kanoさん» おぉ…!何やら熱烈な告白を受けた気分になりました…!(やめなさい)ありがとうございます!そう言っていただけると、本当に励みになります(*^^*)これからも更新頑張ります! (2018年5月16日 17時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2018年5月7日 21時

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