【花】おあずけ2 ページ4
.
するり、とスカートの中に侵入にした手に太ももを撫で上げられて。
「っ、しゅ、いちさ…っんん…」
抗議しようとした声は、秀一さんの唇に封じられる。
「っん、ちょ、待っ…んん…」
ささやかな抵抗も虚しく、何度も深いキスをされ、もう力が入らない。
「…だ、だめです…」
生理的な涙でにじむ視界の中訴えれば、なぜ、と問われた。
「そんな顔でダメだと言われても…煽られているようにしか見えない」
どんな顔ですか！私にはわかりようがない。
「だ、だって…泊まりの用意、してきてませんし…」
メイク落としとかいろいろ、女の人は必要なんです。
「近くのコンビニで買えばいい」
今度はブラウスの裾から、手が侵入してきた。
「まっ、待って待って待って…！」
「…待てない」
首筋に秀一さんの顔がうずめられて、首に這う舌と髪の毛の感触に背筋がぞわぞわする。
「っひゃ、ぁ……だ、」
「…だめ、か？」
耳元で、甘いバリトンの声が響く。
こんなの、もう…
「だ、だめったらだめーっ！」
両手で秀一さんの口をふさいで、ぐぐっと距離を取る。
「……ふぁにをする」
ものすごく不服そうだが、ここは私も譲れない。
「だってここ、工藤さん家ですよね？」
「…そうだな」
「よそ様のお家でそんなことできません…！」
「………」
あ、黙った。
長い沈黙のあと、はぁ、と深いため息をついて、秀一さんは私から離れた。
「…確かに、もっともな言い分だ」
「わ、わかっていただけたならよかったです…」
あわあわと身なりを整えながら答えれば、彼はふっと笑って、乱れた私の髪を撫でて整えてくれる。
「…次は、このおあずけの分も可愛がってやろう…」
ちゅ、と落ちてきた口付けとその言葉に、今度は私が黙る番だった。
fin.
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ぱぱんだ(プロフ) - grenouilleさん» いつもありがとうございます(*^^*)そうなんです、作品数が増えてきて自分でもわからなくなってきて(笑)ついにまとめました(*^^*)これからも可愛い夢主目指して頑張ります！ (2018年5月17日 12時) (
レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
grenouille(プロフ) - ぱぱんださんの作品は大好きだから全部読んだと思っていたら、今朝、まとめてくださってたので、こちらを見つけられました！花・海シリーズも優男も本当に大好きです！ぱぱんださんの夢主はほんとにかわいいです！忙しいでしょうけど、今の作品も応援してます^ ^ (2018年5月17日 10時) (レス) id: 9364f4193b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 笑顔の似合う少女。さん» 有り難いお言葉ありがとうございます！寂しいだなんて…！頑張ります！(笑) (2018年2月8日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 湯葉さん» ファンだなんてありがとうございます…！そしてリクエストもありがとうございます。例の発信器ですね(笑)かしこまりました！ぜひ、書かせていただきます！ (2018年2月8日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
笑顔の似合う少女。(プロフ) - 番外編の続編も悪くないと思います！むしろ、このまま終わっちゃうのは、寂しいです(笑) 続編、作っていただけると嬉しいです！ (2018年2月8日 18時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぱんだ
| 作成日時：2017年11月11日 11時
