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【花】ウワサのHoney.4 ページ20

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足早に廊下を歩く。
Aに着替えを頼んだものの、上に呼び出されてしまった。
もうこちらに着いてるだろうか。
もし待たせていたら、と思うとつい早足になってしまう。

自身のオフィスのそばまでくれば、何やら中が騒がしいことに気付く。
連日の泊まり込みと、思うようにいかない捜査に、俺が部屋を出る時はまるでお通夜のようだったのに、何やら楽しそうな笑い声まで聞こえるではないか。
一体何が、と思って中を覗けば、その中心には5日ぶりに見る、愛しい妻の姿があった。


「…A…!」

思わず呼び掛ければ、こちらに気付いたAは、ぱっと嬉しそうな笑顔を浮かべる。

「秀一さん!」

俺はその笑顔にたまらなくなって、さっと近づいて当然のことのように抱きしめた。

「しゅ、秀一さん…っ」

「すまない、待たせたか?よくここがわかったな」

「い、いえ…あの、ロビーでキャメルさんに会って、連れてきてもらいました」

「そうか。悪かったな、キャメル」

「いえ」

ジョディとキャメルはもう見慣れたのか、俺がAを離そうとしないのを当然のことのように受けとめていたが、初めて見る周りの連中は目をまん丸にしている。

「……なんだ」

「っ、いや、なんだはこっちだって!」

「まさかシュウがそんなに情熱的とは…」

「見たかあの優しい顔!赤井を知ってる犯人が見たら、逆に真っ青だぜ!」

「うるさい。こっちは5日ぶりのAなんだ。邪魔するな」

「…………」

もはや言葉が出てこないのか、Aは真っ赤になって口をぱくぱくさせたあと、恥ずかしそうに俯いてしまった。
これでは顔が見えないじゃないか。

ふと視線がデスクの上の弁当箱にとまる。
すでに中は空っぽだ。

「あ、勝手をしてすみません…差し入れを、と思って持ってきたんです」

「まさかAが作った…?」

「おう、和食めっちゃうまかった!」

「あっという間になくなったよな」

「いつもあんな旨いもん食ってるなんて、シュウが羨ましいぜ!」

俺の質問に答えたのは、どうやら弁当を食った同僚たちで。
むくむくと殺意にも似た感情が沸いてくる。

「…俺の分がないとは、どういうことだ。…お前らただで済むと思うなよ…?」

「……え?マジで?」

「ちょ、シュウ落ち着け!」

「ヤバイ、殺られる…っ!」

俺の殺気にその場が騒然となると、待って、とAが俺の袖をひいた。

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ぱぱんだ(プロフ) - grenouilleさん» いつもありがとうございます(*^^*)そうなんです、作品数が増えてきて自分でもわからなくなってきて(笑)ついにまとめました(*^^*)これからも可愛い夢主目指して頑張ります! (2018年5月17日 12時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
grenouille(プロフ) - ぱぱんださんの作品は大好きだから全部読んだと思っていたら、今朝、まとめてくださってたので、こちらを見つけられました!花・海シリーズも優男も本当に大好きです!ぱぱんださんの夢主はほんとにかわいいです!忙しいでしょうけど、今の作品も応援してます^ ^ (2018年5月17日 10時) (レス) id: 9364f4193b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 笑顔の似合う少女。さん» 有り難いお言葉ありがとうございます!寂しいだなんて…!頑張ります!(笑) (2018年2月8日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱんだ(プロフ) - 湯葉さん» ファンだなんてありがとうございます…!そしてリクエストもありがとうございます。例の発信器ですね(笑)かしこまりました!ぜひ、書かせていただきます! (2018年2月8日 18時) (レス) id: 0dfef02039 (このIDを非表示/違反報告)
笑顔の似合う少女。(プロフ) - 番外編の続編も悪くないと思います!むしろ、このまま終わっちゃうのは、寂しいです(笑) 続編、作っていただけると嬉しいです! (2018年2月8日 18時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぱんだ | 作成日時:2017年11月11日 11時

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