D ページ6
誰だっただろうか。
“人は皆同じ道を一緒に歩むことは出来ない。寿命も、考えることも、好きな物も同じなわけがないのだから。夫婦も、友人も、どちらかが先に彼岸へ渡る。二つの道が合わさって幅が広くなるかもしれない。だが、そこを通る人の大きさは変わることはない。ぴったり寄り添うことも、道の両端を歩くこともある。結局は、歩いた場所が道になる。二つの道が一つになんてならない。だからお前は死ぬまで一人で苦しみ、もがいて、死んでいくのだ。誰も助けてなどくれない。一人で死ぬのだ。死ね。死ね。死ね。死ね。・・・”
死なない。お前のいうとおりになんてならない。私を勝手に殺すな。
「がっ!ハッハッハアハア・・・はあ。」
お風呂でうっかり寝てしまった。最近よくこの話を聞かされるんだよな。
誰なんだろう。
起きて暫くすると忘れてしまうから安吾さんにも話したことはない。
夢は夢。夢とは違うところで私は生きているのだから心配いらない。
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卯月師走>>翡翠様 - コメントありがとうございます。プロフィールなかったので載せておきました。応援ありがとうございます。 (2018年6月3日 23時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - えっと、これは主人公が安吾さんの奥様でよろしいですかね?面白い作品でした。これからも更新頑張ってください! (2018年6月3日 16時) (レス) id: afd32b2f38 (このIDを非表示/違反報告)
卯月師走 - お読みくださりありがとうございました。宜しければコメントをお願いします。 (2017年12月31日 11時) (レス) id: af6d51fe9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月 師走 | 作成日時:2017年12月26日 19時