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B ページ4

私たちは何時もの街に出掛けた。

「矢っ張り晴れの日っていいですよね。良いことありそうですよねぇ。」

見上げた空は澄んだ青い空だった。

安「そうですか?

  別に雨が降っていても、風が吹いていても、雪が降ってたって仕事があるのに変わりは無いの

  でいつが良いって事はあんまり関係ないと思うんですけど・・・。」

さらっとどうでも良さそうに安吾さんは言う。

「そんなこと言って−。

 仕事があるのには変わりは無いかもしれませんけど、気分がちがく無いですか?」

安「さほど違いは無いですね。」

即答だった。

「そんなもんなんですか?モグラみたく、建物の中に籠もっている人たちって。」

安「モグラって・・・でも気分が気候に左右されるって事はあんまりありませんね。」

事実。建物の中に籠もって仕事をしているから私より肌が白い。

日光を建物の中まで入るようにした方がよいと思う。

「そうですか。でも、流石に隕石が降ってきたーとか、槍が降ってきたーとか、カエルが大量に

 降ってきたーとかだと仕事が増えますか?」

安「・・・隕石も、槍も、カエルも降ってきて欲しくないですけどまあ、原因が異能力であれば仕事

  は確実に増えるでしょうね。」

「原因が異能力なら・・・カエルを大量に降らす異能力って面白ですね。」

頭の中でカエルたちが合唱している姿を思い浮かべた。

安「面白くないです」

「面白いですよ。きっと気持ち悪いでしょうけど。ゲーコ、ゲーコ、グワーグワーって。んふふ」

鳴き真似もつけてみた。

安「ゲーコって、笑い事じぁ無いですよ。失神する人がたくさん出そうです。」

薄紅色の花びらが舞ってきた。

「そうですね。あっ、桜咲いてますね。」

安「久しぶりに見ました。」

「久しぶりって・・・毎年咲いてるものじゃないですか。」

安「忙しくてじっくり見られないんです。」

「大変ですね。仕事人さんは。」

安「仕事人さんってなんか、時代劇みたいですね。」

「あの主演の人かっこいいと思いません?」

安「・・・叔父専・・・」

「違いますー。かっこいい人が好きなんです。私は」

安「そうですか。」

顔を見合わせて2人で笑い合う。

こんなことも幸せだと思った。

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卯月師走>>翡翠様 - コメントありがとうございます。プロフィールなかったので載せておきました。応援ありがとうございます。 (2018年6月3日 23時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - えっと、これは主人公が安吾さんの奥様でよろしいですかね?面白い作品でした。これからも更新頑張ってください! (2018年6月3日 16時) (レス) id: afd32b2f38 (このIDを非表示/違反報告)
卯月師走 - お読みくださりありがとうございました。宜しければコメントをお願いします。 (2017年12月31日 11時) (レス) id: af6d51fe9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月 師走 | 作成日時:2017年12月26日 19時

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