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安吾side

僕は大切な人を裏切った。

彼を、組織を、裏切ったら、太宰君がどうなるのかくらい目に見えていたというのに。

僕には彼の名前を呼ぶ資格はない。

あの作戦は間違っていなかったと言ったら嘘になる。

何故なら、彼と彼が大事にしてきた子供たちが犠牲になることを知っていたからだ。

太宰君はきっと僕を殺しに追いかけてくるだろう。

否、太宰君はきっと絶望に希望を見たのだろう。

彼が僕を訪ねてくるのは間違いない。

何であれ彼女からは暫く離れておかなければ彼女が危ないだろう。

ヴーヴーヴー ヴーヴー

携帯が鳴った。表示は非通知。

安「はい。早かったですね。太宰君。」

この番号にたどりつっくまでにもう少し時間がかかるかと思っていたが、予想よりも早かった。

太『やあ、安吾。気分はどうだい? 一昨日君の奥さんに会ってきたよ。ずいぶん綺麗な人じゃあないか。もっと早くに紹介してくれても良かったのに。』

安「用件は何ですか。」

出来るだけ彼女を巻き込みたくない。

太『あれ?彼女の心配はしないくても良いの?』

心配なのには変わりはないし、突然いなくなったことをどう謝るべきかも心配である。

安「心配ですが、それよりも君の用件です。」

太『あ、そう。用件は___________________________________________』


安「分かりました。手配しましょう。では。」

太『奥さんのこと気にかけてあげなよ。彼女、私の顔を見て世紀末のような顔をしていたからね』

安「っ!肝に銘じておきましょう。」

誰だって殺気だった太宰君が目の前にいれば世紀末のような顔にだってなるだろう。

ましてや彼女は一般人である。

太宰君のような強い殺気に耐えられるはずがない。

心配だが、任務が始まる。

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卯月師走>>翡翠様 - コメントありがとうございます。プロフィールなかったので載せておきました。応援ありがとうございます。 (2018年6月3日 23時) (レス) id: f45b803d55 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - えっと、これは主人公が安吾さんの奥様でよろしいですかね?面白い作品でした。これからも更新頑張ってください! (2018年6月3日 16時) (レス) id: afd32b2f38 (このIDを非表示/違反報告)
卯月師走 - お読みくださりありがとうございました。宜しければコメントをお願いします。 (2017年12月31日 11時) (レス) id: af6d51fe9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月 師走 | 作成日時:2017年12月26日 19時

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