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あるところに、とある国がありました。
その国では、もうすぐ王様とお妃様の子供が、産まれる予定でした。
ところが、お妃様は、突然原因不明の病気にかかってしまいました。
優秀な医者に診てもらいました。
それも1人や2人ではありません。
数十人です。
けれどどの医者も匙を投げてしまい、もう助からないかと諦めかけたその時でした。
国民の1人が、こんなことを言い出しました。
「遠く離れた山の奥深くに、どんな傷も病もたちどころに治る魔法の花があると聞いたことがあります。それで治るかどうかはわかりませんが、、、」
王様は、あるかどうかも怪しいその魔法の花に頼る他ないと考え、国中に命令を出しました。
「魔法の花を探し、とってきてお城に持って来い」
と。
国中は、お妃様を救おうと必死で探し、やっとの思いで見つけました。
そしてその花をお妃様に食べさせるとお妃様の病はたちまちのうちに治ったのです。
そしてその数週間後、赤ちゃんは元気に生まれてきました。
国中が祝福し、パーティーが開かれました。
が、国の中でたった1人、祝福していない人がいました。
とある男です。
その男は遥か昔から、その魔法の花で自分の恋人の病を治していました。
ですが、お妃様が魔法の花を食べてしまい、もう魔法の花を使うことができなくなった男は、恋人の病を治すことができず、恋人が死んでしまいました。
男は憎しみの気持ちでいっぱいでした。
恋人を自分から奪った王様、お妃様、、、いや、元はと言えばお妃様のお腹の中にいた、数日前に生まれてきた子供のせいなのだと。
そして男はとある噂を聞きます。
"王様とお妃様の間に産まれてきた子供は、魔法の髪を持っているらしい"
男は怒りました。
魔法の髪を持っているということは、魔法の花の魔法がその子に受け継がれたということ。それなら自分の恋人はその子が殺したも同然だ。と、、、
怒り狂った男は、その子を拐って山の中にポツンとたった塔の中へ閉じ込めてしまいました。
自分の悲しみを皆が味わえばいいのだと。
最初は殺すつもりでしたが、売ってお金にするのもいいかも知れないと、育てることに決めました。
そう、すぐに売るつもりだったのです。
死んだ恋人に似てさえいなければ。
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抹茶あずき(プロフ) - うさぎ。さん» ありがとうございます！天才だなんてそんなそんな！！気ままに亀更新ですが完結まで見守ってやってください！ (2022年6月26日 11時) (
レス) id: 48ffd5edd8 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 物語を作る天才ですか……？私もラプンツェルが好きなのでとっても嬉しいです!!更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます！ (2022年3月26日 19時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
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